髪にも心にも心地よい空間でのんびりと「ただのびようしつ∞Tao」

みなさんにはお気に入りの美容室はありますか？ カットの技術やメニューの豊富さ、立地や価格などなど、美容室を選ぶ基準は人それぞれですよね。 館山市の鶴谷八幡宮交差点にある「ただのびようしつ∞Tao」は、心地よい空間づくりをしている美容室。漢字で「美容室」と書くのではなく「びようしつ」とひらがなで書くような、のんびりとした心地よい時間を過ごせます。

自分たちにできること＝美容室

2018年12月に一周年を迎えた「ただのびようしつ∞Tao」を営むのは笑顔が素敵な多田ご夫妻。多田さんの美容室なので「ただのびようしつ」なんですね。「よく、多田野さんだと間違われます（笑）」と笑いながら話してくれたのは、今回お話を伺った奥さんの多田　ちえさん。

もともと横浜の大規模な美容室で働いていたお二人。年齢を重ねた時の人生設計を描いた時に横浜で働き続けるイメージがなく、そろって退職したそうです。
その後、ちえさんの実家のある館山へ移住。カフェが好きだった二人に”カフェ”をやるという選択肢もあったそうですが、「”今すぐ形にできる自分たちにできること”はなんだろう？」と考え、二人のスキルを生かせる美容室のオープンを決めました。

南房総で自然に結ばれたご縁でできた空間

美容室をオープンする際にこだわったのは空間づくり。「髪を切る時だけじゃなくても立ち寄ってもらえるような空間に」と考えたそう。確かに、シンプルながらもおしゃれなカフェのような内装は、ゆっくりとくつろぎたくなる空間です。かく言う私も、お邪魔したときはついつい長居してしまいます。

店内には、南房総市三芳地区の知る人ぞ知る家具アトリエ「DEW（デュー）」の鏡枠やベンチ、南房総地域で活動するサウンドエンジニア・山口泰氏が手掛ける「波動スピーカー」、南房総市でアイアン作品を作る「カディワークス」の看板などがあり、「ただのびようしつ」らしい空間を演出しています。

「この空間は、ここ南房総で自然につながって結ばれたご縁でできています。どれも、ウチにぴったりのものが欲しいな～無いかな～と思っていたら出会えたものばかり。あと、美容師の大切な道具のハサミは主人の地元・新潟県燕三条のもの。これもご縁を感じます。」店名にある∞マークが意味する「結びつき」を感じるエピソードです。

髪を切る、をもっとくつろぎの時間に

「髪を切りに行って、疲れるような場所にはしたくなかった」と言うちえさん。「美容室に行くからおしゃれな格好をしなきゃとか、混んでるから早く希望を伝えなきゃとか、そんな風に窮屈な考えを持ってほしくない。せっかく髪を切ってキレイになるのだから、おしゃべりしながら自分のペースでくつろいでほしい」との想いから、予約の間隔も長めに設定。
託児はないけれど、子ども連れでも相談してほしいそう。「子どもが社会マナーを知る機会になったり、美容師って職業を知るきっかけになったりするといいかな、と思います。子連れはダメ！みたいな排除感や威圧感が美容室にはあるけど、それはしたくないので。それに、一度来ていれば子ども自身が美容室を利用しやすくなるかも？」
この、お客さんひとりひとりへのプライベート感が、心地よさにもつながっています。

まとめ

鶴谷八幡宮交差点という交通量の多い場所柄、「交差点の信号待ちに手を振ってくれたり、姿が見えたからとわざわざ寄ってくれるお客さんもいます。」という「ただのびようしつ∞Tao」。
心地のよい空間は、いつでもあなたを待っています。

　この記事を書いたのは…

フジイ ミツコ

山口県出身。

フォトライター。
南房総の海辺に夫婦で移住し10年ほど。
ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。
南房総の素晴らしいロケーションを活かしたフォトグラファーとしても活動中。

最新の投稿

このライターの記事一覧

• 観光2024年10月13日【コラボ】南房総で楽しめる歴史ドライブ「正木氏ゆかりの地巡り」【安房國テレビ】
• グルメ2024年8月10日【コラボ】南房総新ご当地グルメ！うまアジをレポート【安房國テレビ】
• 暮らし2023年12月28日【コラボ】馬場未織さんに聞く！東京と南房総の二拠点生活が私に合っている理由とは？【安房國テレビ】
• イベント2022年4月24日千倉ArtマルシェでアートなGWのスタートを！