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【コラボ】野外保育「森のようちえんはっぴー」を知っていますか?【安房國テレビ】

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南房総での子育ての選択肢のひとつとして、2011年から活動する「森のようちえんはっぴー」をご存じでしょうか?
自然を活かした野外保育を基本とした自主保育団体で、主な活動場所は南房総市富浦エリアにある大房岬自然公園。
子どもたちは毎日、自分のリュックを背負って自然の中で元気に過ごしています。

今回は、森のようちえんはっぴーについて、安房國TVの動画と合わせてご紹介します!

はっぴーの1日

はっぴーの1日は、大房岬自然公園駐車場の少し高台にある東屋跡地に集合するところからはじまります。子どもたちは保護者に送られ、思い思いに朝の時間を過ごします。時間になると木のベンチに集まり、ひとりひとり名前を呼んで出欠を取ります。

 

それぞれ自分のリュックを背負ったら、森の中へ出発!公園内で一番広い「運動園地」や海に近い「南芝生園地」などへ歩いていきます。
季節や行き先、子供たちの意見によって道は変わります。木に囲まれた階段を下りたり、竹林を抜けたり、坂道を登ったり、途中でドングリの木が多い小さな広場や展望台に寄り道したり。その中でカエルやトカゲ、ヘビや昆虫など小さな生き物にも出会います。走ったり、歩いたり、立ち止まってドングリや木の枝も拾って、おしゃべりもたくさんして…。

そんな風にしてその日の目的地に着くと、そろそろお昼の時間。保護者の作ってくれた『おむすび』でパワーチャージして、午後もたくさん遊びます。
遊びの中では、子ども同士の意見の違いなど困ってしまうこともおこりますが、スタッフは子どもの想いや意見を尊重し、子どもに寄り添って見守ります。
お迎えの時間が近づくと、リュックを背負って朝の集合場所へ出発。さよならの挨拶をして、保護者の元へ笑顔で帰っていきます。

9時半から14時半まで5時間たっぷり自然の中で過ごしています。(2歳児クラスは4時間)
雨の日も基本的にはカッパを着て野外で活動を行いますが、荒天の場合は『はっぴーはうす』で室内で活動します。

はっぴーの季節

はっぴーでは季節の遊びや行事を大切にしています。
自然の中の入園式、保護者も一緒のお誕生日会、月に一回のわらべうた、大房の海岸や沖ノ島での夏の海遊び、季節のお団子づくり、七夕や豆まきなど、子どもたちは楽しみながら季節を感じて成長していきます。

また、食への興味関心を育む活動として、田んぼと畑での活動もあります。
田んぼは三芳エリアの有機農家「やぎ農園」協力の下、手での田植え、草取り、鎌での収穫、はさがけ、新米を使った調理まで年間を通じてお米を育てる大変さや喜びを体験します。地元の協力者の畑ではジャガイモやサツマイモ、そら豆などを育ててきました。

はっぴーと保護者の関わり

はっぴーでは、保護者が順番に保育活動に加わります。保護者には少し負担になりますが、自分の子どもや他の子どもたちの成長を間近で感じられるチャンス。小さい頃の子どもの育ちの場を一緒に経験することは貴重です。
また、他の保護者から見た自分の子どもの様子を共有したり、他の子どもたちの成長を見たりすることで、はっぴーでの成長をより大きく喜び合うことができるようになり、親子の絆や家族同士の絆が深まるのです。

さらに、2023年には千葉県の「ちば・うみやま保育(千葉県自然環境保育認証制度)」に南房総エリアで唯一認証され、『自然体験活動を通じてこどもの主体性や創造性等を育む「自然環境保育」への取り組み』が認められました。
また、館山市・南房総市・鴨川市より「地域における小学校就学前の子どもを対象とした多様な集団活動事業の利用支援事業」対象施設に認定されていて、保育料金の補助を受けることも可能です。詳しくは問い合わせてみてください。

はっぴーからのメッセージ

最後に、一般社団法人森のようちえんはっぴー代表の沼倉幸子さんからメッセージもらいました。


「はっぴーに通う子どもたちは全員外遊びが大好きということはありません。室内の遊びが好きな子どももたくさんいます。ただ、自然の中に足を踏み入れると、自然に助けられて、自然への興味関心が高まり、だんだん自然の中が好きになってきます。幼児期は興味関心が高まりやすく、とても大切な時期。ひとりひとりの子どもが、自然のチカラを借りてその子らしくその子の時間の中で成長していくのを見守る存在が、森のようちえんはっぴーです。興味のある方はぜひ一度体験しに来てください」

まとめ

現在森のようちえんはっぴーは、週5日活動する3歳児から5歳児(入園年齢)の少人数制異年齢混合クラスと週3日活動する2歳児クラスを実施しています。
入園を検討する親子に向けた体験会も開催しています。
気になった方は問い合わせてみてくださいね。
https://morihappy.org/news/bosyu

 この記事を書いたのは…

フジイ ミツコ
フジイ ミツコ
山口県出身。

ライター&カメラマン。
南房総の海辺に夫婦で移住し15年ほど。
ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。
南房総の素晴らしいロケーションを活かしたカメラマンとしても活動中。

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