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雨の日もぜひ! 那古の「ハレの日cafe」

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奈良時代から続く古刹、那古寺(なごじ)のすぐ近く、小ぶりながらも、誰もが暖かく迎えてもらえる懐が深いカフェがあります。 その名は「ハレの日cafe」。おいしい食べ物と飲み物が給されるステキなお店です。

彩り鮮やか ボリュームたっぷりのランチ

入口には手作りの看板と、手書きの黒板があり、お店であることが分かりますが、まるで「お友だちの家に遊びにきた」ような感じで中に入れます。

ハレの日cafe入口

出迎えてくださるのは、店主の友美さん。いかにも「美味しいものを食べさせてくれそうなお顔」です。 お店の壁には、お客さんが残していった名刺やメッセージがたくさん貼られています。友美さんの人気とご飯のおいしさを物語っているではありませんか!

ハレの日cafe 店主の友美さん

お店の中は、色とりどりの手作りのアクセサリー、置きもの、飾りもので賑やか。委託販売されているキレイな雑貨も並んでいます。最近流行りのシンプリズムもミニマリストもなんのその。私が最初に感じたのは「子どもの頃、こういうお家、憧れたなあ」ということでした。

委託販売の雑貨

こんなふうにお部屋を飾ってみたかった!

ランチ(1500円)は週替りで2種類から選べます。この日のランチは、おろしハンバーグセットかグリーンカレーセット。迷いに迷い、グリーンカレーのほうを選びました。

毎週2種類のメニューを考えたり作ったりするのは大変なのではないかとお聞きしたところ「自分が食べたいものを考えて出すことが多いのですが、お客さんに『何が食べたい?』と聞いてヒントをもらうこともあります。同じものばかり作っていると作る楽しみが減って飽きてしまうかもしれず、その結果、いい加減な味になってしまったら大変ですから週替りにしています」とのこと。料理オンチの私、あわみなことしては恐れ入るお返事でした。

色鮮やかなグリーンカレー。コーヒーカップも店主の手作り

グリーンカレーセット全景

彩りも美しいグリーンカレー。コーヒーカップは友美さんご自身で焼いたもの。持ちやすくて唇に触れたときの感じも心地良く、コーヒーもおいしくいただけました。 カフェは女性向けのメニューが多く、ボリュームも軽めのイメージがあるのですが、ここのランチはボリューミーです。まずサラダの野菜がたっぷりあり、小さなオカズを4種類盛り合わせたお皿もあって、食べごたえがあります。個人差もあるでしょうが、女性としては大食いな私でも満腹になりました!

店主 友美さんのストーリー

店主の友美さんは、地元館山市で生まれ育ちました。実家は理容店で、両親ともに理容師。共働きのご両親に代わって、小さいころからご飯を作っていました。米とぎからはじまって、冷蔵庫を開けて食材を探し、ウィンナーを炒めて焦がしてみたり、こんにゃくを煮て微妙な味にしてみたり。必要に迫られて作るというよりも、やはりそのころから料理に興味を持っていたようです。

長じて、将来のことを考えたとき、家業を継ぐことも頭に入れ、理髪師の資格をとりました。実際に何年か理髪師として勤めたものの「自分にはあまり合わないな」と感じて他の仕事に就きました。その後、ご自身の家庭を持ったり、お母様の介護をされたりという時期を経て、福祉施設で調理の仕事に就きます。昼食は3人のスタッフで100人分作っていたそうです。

忙しい毎日のなかで「いずれはカフェ開業」と考えるきっかけとなったのは、陶芸。友美さんは、子どもの頃から粘土が好きで、絵を描くのも好き。「自分で焼いた器に料理を盛って人に食べてもらえたら」という夢が膨らみます。いつか工房で陶芸を、と思えども、この辺には習える場所がありません。ところが、この地にも陶芸の先生が現れました。館山市犬石の「ちゃわんや」のご主人です。夢に一歩近づいた友美さん。

準備は着々と進み、それまで住んでいた自宅をカフェに改装して2024年2月14日バレンタインデーに開店。「ハレの日cafe」が誕生します。とうとう夢が実現しました。

more ハレの日cafe

テーブル席

ハレの日cafeは、ランチタイム(11:00~14:00)、おやつタイム(14:00~16:00)、ほろよいタイム(予約制)の3部構成。

おやつタイムには、手作りのケーキをいただくことができます。もともとケーキ作りが大好きな友美さんが作るケーキは絶品! お茶やケーキも、季節によってスペシャルメニューが登場します。常連客も決して飽きることはないでしょう。 ランチ、ケーキともテイクアウトも可能です。

予約制のほろよいタイムは、頻繁に女子会・男子会に使われているそうで、4~10名くらいで予約が受けられるとのこと。料理はおまかせで、大体、すし・さしみ、アラカルト大皿が定番で、スイーツも用意できるそうです。

このようにこぢんまりとはしているものの、美味しいご飯、スイーツ、プチ宴会までこなせる優秀なお店なのです。

お店のマスコット ぢっぢょとともに

お店のインスタグラムにも頻繁に登場する、くまのぬいぐるみ「ぢっぢょ」。友美さんの貴重なバディであり、お店のマスコットでもあります。

ぢっぢょは、とあるバザー会場の端のほうに所在なさそうに転がっていました。300円でゲットされて以来、店を始める前から、ずっと友美さんと一緒。旅行にも連れて行ってもらいました。脇の下が破れてしまったときには、お客さんが縫ってくれました。ぢっぢょは、お客さんからも愛されているのです。

ケーキのメニューの番人をするぢっぢょ

友美さんに「お店をやって良かったと思うのはどんなところですか」と聞いてみました。

「料理を作るのも楽しいですし、新しい出会いがあることも、リピーターのお客様が増えていることもありがたいと思います。もちろん『おいしかったよ』と言ってもらえると、とても嬉しいです」

…とのこと。

ハレの日cafeには、女性の一人客も多くやってきます。初めての方も、一人の方も、気兼ねなく入れます。 オープンマインドで手作り感にあふれた温かみのあるハレの日cafe。雨が降る日もやっています。ここで一時を過ごせばきっと心もハレるはず。 ここで美味しいものをいただき、元気になりましょう!

※情報はすべて2024年6月現在のものです

ハレの日cafe
OPEN11:00 CLOSE16:00(L.o15:30)
毎週木曜定休 他
TEL 090-6486-4474
館山市那古681-10
Instagram https://www.instagram.com/hare_no_hi_cafe33/

 

 

 この記事を書いたのは…

あわみなこ
あわみなこ
千葉県松戸市出身
長らく東京でOLをしていましたが、2014年に東京から南房総市へ移住。今は、パソコン個人指導、事務代行、ホームページの作成、クラウドソーシングなど、できることはなんでもやってサバイバル中。
「自分が自分のボスであること」をモットーに日々過ごしています。
ライターの仕事を通してこの地域はもちろん、世界中の人々とつながって生きていきたいと思っています。趣味はブログ、ヨガ、読書など。
(Webサイト)
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