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約100本のイチョウがお出迎え!新・南房総紅葉スポット

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南房総は温暖な気候であるため、紅葉スポットがあまりありません。しかし、イチョウの黄色やモミジの赤など、色づく木々を眺めて秋を感じたい人も少なくないでしょう。
今回は、和田エリアのまだあまり知られていないイチョウの紅葉スポットをご紹介します。ぜひ秋を感じにお出かけしてみてください。

和田町歴史スポットにイチョウ林が!

約100本のイチョウが見つかったのは、南房総市和田町小川にある台地の山城跡。


和田地区の住民グループ「とうしろ台城里山プロジェクト」が、地域に眠る歴史遺産を守り伝えるため、環境整備を進めていた場所で、2024年に竹やぶの中に見えるイチョウを発見。竹やぶの伐採を進めてみたら、約100本のイチョウの木が出て来たそう。整備が進むと、日当たりなどの環境が改善したからか、元気に成長し、秋には見事に黄葉したそうです。
現在も継続して環境整備が進んでおり、今では大きく枝を広げ黄葉したイチョウが楽しめます。
ちなみに、とうしろ台城は1500年代の戦国時代につくられた山城で、千葉氏の末流である境井弾正、将監兄弟の居城と言われています。
こういった城跡や郷土に残る魅力ある歴史を地域活性化に活かすため、市内外に情報発信などをしている「歴史の郷へ応援団三原」も同プロジェクトに協力しています。とうしろ台城をふくめた戦国時代前期の3つの山城跡(三原城・三原城山城・とうしろ台城)の「御城印」、「山城ステッカー」も販売し、活動に役立てているそうです。

いざ、とうしろ台城跡へ!

とうしろ台城跡は、海沿いを走る県道128号から小向ダムへ向かう県道186号を約5分進んだ里山にあります。途中には案内板が設置されているので確認しながら進みましょう。駐車場は4台ほど駐車できる第一駐車場と、少し手前に広い第二駐車場が用意されています。

 

城跡の入り口に立つと、早速急こう配の道が!入口には看板と竹でつくられた杖があり、自由に使う事ができます。かなり急な坂なので初めての人は、杖をかりて登ると安心です。

坂道は約150m続いていて、急いで登ると息が切れてしまいます。戦国時代の険しい山城に思いをはせながら、休憩しながらゆっくり登りましょう。整備はされていますが、デコボコや苔が生えたところ、落ち葉もあるので、足元には注意が必要です。

5分ほど登っていると、正面にイチョウの黄色が見えてきました。坂を登り切ると、立派なイチョウの木々が黄色く色づいた葉を茂らせてお出迎え。登るのは少し大変ですが、登ってきた疲れも吹き飛んでしまうような絶景です。撮影スポットとしてもオススメですよ。

見ごろは11月下旬から12月はじめ

とうしろ台城跡のイチョウの見ごろは11月下旬から12月はじめ。2025年は11月中旬ごろから色づき始めたそうですが、日当たりや育成の差によって色づきが違う木もあり、そのコントラストも楽しめそうです。


また、和田町出身の男性が寄付したウッドデッキが5基設置されていて、腰かけてのんびりと景色を楽しむことができます。


さらに、遠方からの行楽客や観光ツアー、地域サークルなどからイベントに使わせてほしいといった依頼もあるそうで、この場所が地域活性化につながっていっているようです。

まとめ

地域の力で歴史を守りつつ、新しい紅葉スポットとしてもにぎわいを創出しているとうしろ台城跡。ぜひ一度おとずれてみてください。

 この記事を書いたのは…

フジイ ミツコ
フジイ ミツコ
山口県出身。

ライター&カメラマン。
南房総の海辺に夫婦で移住し15年ほど。
ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。
南房総の素晴らしいロケーションを活かしたカメラマンとしても活動中。

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