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インタビュー

南房総・岩井にクラフトビール醸造所。体験を届ける新たな拠点へ

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南房総市の岩井エリアは、遠浅の穏やかな海に白い砂浜、海の向こうに富士山が見える美しいロケーションが広がり、夏は多くの観光客が訪れる場所です。そんな岩井エリアに、クラフトビール醸造所が誕生しようとしています。新たなクラフトビールブランド「BOSO CRAFT BREWING」を立ち上げ、クラウドファンディングに挑戦中の、房総クラフトワークス株式会社代表・國井祐太郎さんに話をうかがいました。

南房総と日常をつなぐタッチポイント

醸造所予定地に立つ國井祐太郎さん

醸造所予定地に立つ國井祐太郎さん

JR内房線岩井駅から歩いて15分ほどの場所に、カフェや宿泊を備えた複合施設として整備を進めている「SHIP(シップ)」があり、そこにBOSO CRAFT BREWINGが併設されます。國井さんは、鋸南(きょなん)町にある「鋸南麦酒」で地域の農産物を使ったビールづくりに携わってきました。その中で、クラフトビールを単なる製品としてではなく、南房総での体験と結びつけて届けたいという思いから、独立を決意しました。SHIPと出会い「遊休資産を活用した拠点づくりやビジョン、方向性に共感し、体験の相乗効果が生まれる」と感じたため、この場所を選びました。

SHIP(シップ)

SHIP(シップ)

瓶ビールよりも運びやすく、管理しやすい缶ビールを選択し、ラベルを自社でプリントすることで完全オリジナルビールを少量からつくれるようにします。國井さんのこだわりは、飲むシーン別に味を組み立て、ビールに仕上げること。南房総で体験したシーンと、日常に持ち帰ったときの両方のシーンを想定しています。非日常の特別感を引き立てつつ、日常でも南房総の余韻を楽しめるビール設計を目指しています

例えば南房総で温泉やサウナを楽しんだあとに合う一杯として、レモンとカレンデュラを使ったサワーエールを展開しています。爽やかな酸味と華やかな香りが特徴で、幸福感や解放感を感じられる味わいに仕上げています。日常の入浴やサウナでも、“ととのう”瞬間をより心地よくし、一日の疲れを洗い流してくれる一杯として楽しめます。

日本一の生産量を誇る、南房総市のカレンデュラ(キンセンカ)

日本一の生産量を誇る、南房総市のカレンデュラ(キンセンカ)

岩井海岸のサンセットタイムに合う一杯としては、はちみつとカモミールを使用したハニーエールを展開しています。やさしい甘みを感じるビールに仕上げ、日常の夕方でもホッと一息つける一杯です。

 

旅の始まりやアウトドアなど、全部で5つのシーンを想定した定番のラインナップを用意しています。「南房総での体験を日常に持ち帰り、リピートにつながる関係をつくる“タッチポイント”を目指しています」と國井さんは力強く語りました。

クラウドファンディング返礼品に込めた想い

ラベルデザインを検討中の國井さん

ラベルデザインを検討中の國井さん

クラウドファンディングで目指す金額は、100万円。支援金は「ブランドの顔」となる製品ラベルのデザイン制作や、ブランド全体のデザイン設計などに充てられます。将来的には、地域の資源を使ったバスソルトや石鹸などの商品展開も見据えています 。「房総のクラフトメーカーへと進化させていきたい」と語る國井さん。その想いに共感してファンになってもらえるよう、リターン品にはオリジナルグッズを中心に揃えています。 

 

特に南房総らしさを感じるのは、「クラウドファンディング限定オリジナルデザイン房州うちわ」です。房州(ぼうしゅう)うちわは、南房総市・館山市で受け継がれている伝統的工芸品で、日本三大うちわの一つです。國井さんが初めて房州うちわを手にして扇いだとき、その優しい風に感動したといいます。「人に知ってもらうべきもの」と感じ、一押しプランとして「BOSO CRAFT BREWING」のロゴ入り房州うちわを製作することにしました。

職人が一本の女竹を割いて手づくりしている房州うちわ 

職人が一本の女竹を割いて手づくりしている房州うちわ ※返礼品とは柄が異なります

醸造所(ブルワリー)の稼働後には、ケトル(鍋)を用いた製造を体験できる「醸造体験プラン」や、オリジナルラベルのクラフトビールを作れるプランなども用意しています。6月中の酒類製造免許取得を目指し、7月に稼働をスタートさせるため日々奔走中の國井さんから、熱のこもったメッセージをいただきました。

 

「南房総でクラフトビールをつくること自体が目的ではなくて、人の心の奥をゆさぶる“旅の体験”を届けたい。人と人、日常と南房総、そのあいだにある関係性をそっとつなぐ装置になれたらいい。このビールが誰かの感情に小さな波を起こす存在であってほしいし、心を揺さぶるフックになりたいけれど、それはビールだけでは完結しない。南房総での旅と重なってこそ、深く人の心に届くものだと思っている。だからこそ、製造業でありながら観光業の気持ちで取り組んでいる。この想いに共感してくれる仲間が一人でも増えたら、それが何よりうれしいです」

 

クラウドファンディング期間は20264/255/31で、CFサイト「CAMPFIRE」で公開されています。

まとめ

その土地ならではのビールや、季節限定のビールに出会うとついつい購入してしまう筆者。BOSO CRAFT BREWINGも定番以外の限定品を出す予定とのことで、どんなビールが登場するのか今から楽しみです。SHIPにはヤギの親子も暮らしていて、眺めているだけで癒されます。岩井エリアにお越しの際は、お散歩がてら立ち寄ってみてください。

店名:BOSO CRAFT BREWING
所在地:南房総市久枝1035番地
公式サイト:https://bosocraftworks.jp/
CFサイト「CAMPFIRE」:https://camp-fire.jp/projects/936556

 この記事を書いたのは…

なべたゆかり
なべたゆかり
熊本生まれ、兵庫育ち。
国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。
築百年余りの古民家を改修しながら、犬、猫、ヤギとの生活を満喫中。
田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。

◆安房暮らしの日常ブログ
https://awaawalife.com/

◆インスタグラム
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