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牛と友だちになれるかも?牧場の中にあるカフェ、カーフハッチ ヨーヨ

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須藤牧場の敷地内に建つ、カラフルな屋根が目印のカフェ「Calf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)」。富浦や「道の駅 グリーンファーム館山」内に直営店を持つ須藤牧場が、牧場内にカフェをオープンさせた理由や、お勧めのメニューについて、オーナーの須藤陽子さんに話をうかがいました。

豊かに実る未来であってほしい

須藤牧場内にあるCalf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)

 

放牧を行っているときは、目の前で牛が自由に歩いて草を食べる姿が見られるカフェ、「Calf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)」。カーフハッチは赤ちゃん牛の小屋という意味で、ヨーヨは須藤さんのニックネームだそうです。

印象的なカラフルな屋根は、飛行機から見下ろした畑をイメージ。見下ろした景色が耕作放棄地ではなく、実り豊かな姿がずっと続いてほしいという願いを込めて、須藤さんが色の配置を考えてデザインしました。花を咲かせているもの、実を実らせているもの、大きく葉を広げて成長しているものなど、さまざまな作物が植わっている様子が想像できます。

牧場内にカフェをオープンさせた理由をうかがうと、「ここに須藤牧場があって、牛さんがいることを知っていただきたい。牛さんが駆けまわったり、草をはんだりする自然な姿を間近で見て、癒されながら牛さんの日常を感じてもらいたいと思いました」と須藤さん。

牛の放牧が行われる日は、Instagramのcalf_hatch(https://www.instagram.com/calf_hatch/)で当日お知らせしているそうなので、チェックしてみてください。

須藤牧場の生乳から作られた、ブッラータチーズ

須藤牧場の生乳を使用し、麻布台にある店「Pizza 4P's(ピザフォーピース)」の職人がつくる“ブッラータチーズ”を使った数量限定メニューがあります。ブッラータチーズは、イタリア南部で生まれたフレッシュタイプのチーズで、袋状になったモッツァレラチーズの中に、割いたモッツァレラチーズと生クリームが入ったもの。

袋状になっているブッラータチーズ

袋状になっているブッラータチーズ

Pizza 4P'sでこのブッラータチーズを食べた須藤さんは、「南房総の人にこのおいしさを伝えたい」と、数量限定メニューでブッラータチーズのフルーツサラダを加えることに。このチーズに合わせる素材のバランスをとても大事にしており、同じビワでも甘味が強いビワよりも優しいビワを選ぶなど、お互いが邪魔しない果物を選んでいます。

Calf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)が提供している「ブッラータチーズのフルーツサラダ」

Calf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)で提供している「ブッラータチーズのフルーツサラダ」

「安田農園のアクアメロンはジューシーでいいし、引き立ちすぎるビワではなく白ビワに出会って、絶対ブッラータチーズに合うと思いました。イチジクなど、その季節によって変えていきたい」と、須藤さん。

たまたま居合わせたお客さんは、「ほかでもブッラータチーズを食べたことがあるけど、こっちの方がおいしい!ふだんビワは食べないけど、ビワもおいしいと思った。塩加減がちょうどいいです」と感想を教えてくれました。

ブッラータチーズのフルーツサラダを食べる際はパンもオーダーして、クリームに浸しながら食べつくすことお勧めします。

生産者とのつながりを活かしたメニューづくり

須藤牧場内にあるCalf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)のメニュー

須藤さんの友だちには、農業者がたくさんいます。そんな彼らとコラボして、おいしい野菜や果物を使った、体に優しいメニューを展開。須藤さんは、食材の栄養と効能をいかした健康料理について学び、健康食コーディネーターの資格を取得しています。

須藤牧場の生乳を使った、「ブーランジェリー スルジェ」のミルクパンに、須藤牧場自家製カッテージチーズをたっぷりと挟んだ「デライトバーガー」は、低脂肪高たんぱくで健康にもいいメニューの一つ。“デライト”の意味は、“口の中で幸せが広がる”という意味だそうです。

ピーナッツバターサンデーは、須藤さんが読んでいた小説に出てきたメニューからヒントを得て作りました。材料や形、盛り付けなど想像を膨らませながら、ここでできることを取り入れて開発したメニューです。

自然の中に身を置いてゆったりと過ごせる場所

駐車場からカフェを目指して歩いていくと、牛だけでなく看板犬のチェリーちゃんや、須藤牧場の猫が迎えてくれることもあります。

須藤牧場内にあるCalf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)

店内の窓から見える放牧場、空、そこにいる動物たち。口にしているミルクやチーズが、目の前の草をはみ、牛を通してもたらされたものであることを実感できます。酪農家が減少し、農家も高齢化が進んで大変な状況にある今、Calf Hatch Yohyoを訪れて食事をすることで、酪農や農業の大切さに気づかされます。

「整備された観光牧場はたくさんありますが、ここはつくりすぎずに、自然を感じられる場所です。ツーリスト向けに花壇をきれいに整備するのではなく、自然に生えている草も十分美しいので、そういうもののよさを知ってもらいたい。自然の中にいれば言葉はいらないから、感じてもらえればいいと思っています」と、須藤さんは言います。

まとめ

おいしい海産物がある館山ですが、少し山側に入るとそこには海と違った景色が広がっています。海だけでなく山側にも一歩踏み込んで、いろいろな館山の景色を楽しんでいってください。ブッラータチーズは数量限定なので、予約をお勧めします!

店名:Calf Hatch Yohyo(カーフハッチ ヨーヨ)
営業日時:火~日 11:00〜19:00(L.O18:30分)
※季節によって変動あり
所在地:千葉県館山市安東329-1
Instagram:https://www.instagram.com/calf_hatch/

 この記事を書いたのは…

なべたゆかり
なべたゆかり
熊本生まれ、兵庫育ち。
国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。
築百年余りの古民家を改修しながら、犬、猫、ヤギとの生活を満喫中。
田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。

◆安房暮らしの日常ブログ
https://awaawalife.com/

◆インスタグラム
https://www.instagram.com/awaawa_life/?hl=ja

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