田舎暮らしあるある、食に追われて保存食作り
田舎に暮らしていると、いただきものをする機会が多くなります。夏はキュウリやトマト、ゴーヤ、冬はダイコンにユズ、夏みかんなど。収穫時期が大体同じなので、同じものをあちらこちらからいただいて、家に同じものがあふれることも。そんなときや、うちでの収穫物がたくさんあるときは保存食を作ってできるだけ長い期間食べられるようにします。今回は、そんな保存食作りの様子をお伝えします。
ダイコン3本、サツマイモ大量。さぁどうする?
友だちに「ダイコン要る?」と聞かれたので、「要る!」と答えたら3本も用意してくれました。一番大きい一本を早速切り干し大根に。
ダイコンサラダや煮物にしても一人で3本はなかなか減らないので、一本を切り干し大根にしておけば日持ちするので安心です。
大量のサツマイモは薪でお風呂を沸かすときにせっせと焼き芋にしますが、それだけではなかなか減りません。時間があるときに一度蒸してから、天日で干して干し芋にしておきます。
蒸してあるからそのままでももちろん食べられますし、1日目、2日目と味比べをするのもまた楽しいです。日持ちさせるにはよく乾燥させた方がいいけれど、おいしいのは2日目辺りのものでしょうか。好みもあると思いますが……。
フキノトウ収穫祭
何もしなくても野草が出て来る時期は、この時期を逃すまいとせっせと野草を収穫して食べることに追われます。フキノトウはあっという間に花開いて成長するので、初フキノトウは天ぷらに、徐々に出始めるとパスタに和えます。
大量に出始めたら、時間があるときに一気に収穫してフキみそとフキノトウペペロンチーノの素を作っておきます。
これがあれば、ご飯にフキみそを乗せるだけで、もしくは日本酒にフキみそだけでもおいしく食べられます。フキノトウペペロンチーノの素は、ニンニクや唐辛子も一緒に炒めて混ぜておくので、茹でたパスタに和えるだけ。作っておくだけで楽ができて、おいしく食べられるのです。
柑橘類は酵素ジュースに
レモンや夏みかん、キンカンなどの柑橘類は、全部まとめて酵素ジュースにしちゃいます。ジャムにするのもいいのですが、酵素ジュースの方が断然手間要らずで大量に消費することができるので、量が多いときは特にお勧め。
適当にカットして、砂糖と柑橘類を1:1でミルフィーユ状に重ねていって、最後は砂糖で蓋をします。気温にもよりますが、1週間くらい朝晩素手で混ぜて、ジュースになった液体を水や炭酸で割って飲みます。時間があれば、搾り粕をジャムにしてもいいですよ。
季節の作物をいただけるのは、とても豊かなことで恵まれた環境だと思います。知人や自然からの恵みを無駄にしないよう、うまく利用しておいしく食べながら消費していけたらと思います。