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現役海女がおすすめ!
「海女まつり」で夏をさきどり体験!

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皆さん、夏はお好きですか?
ここ数年は、猛暑が続くことが多くて夏が嫌い!という方もいますよね。
私は、5月1日~9月10日まで海女業を営んでおりまして、春磯は水温が低く身体にこたえます。ですから梅雨が明け夏の匂いを感じる頃になると水温も上がるので、身体が楽になり夏のありがたさを感じるのです。

そんな夏の始まり。
私にとっての一大イベント!千葉県最南端の南房総白浜で、海女まつりが開催されます。
7月第3月曜日の海の日を入れた3日間さまざまなイベントが盛りだくさん。おまつりって見るだけでも楽しいですが、海女まつりは参加体験もできるので、夏の思い出づくりには、もってこいですよ。現役海女でもある私が、海女まつりの魅力をご紹介します。

後世に伝えていきたい「海女の大夜泳」

海女まつりとは、野島埼灯台の近くにある厳島神社のご神体 弁財天に海の安全と豊漁の祈りを捧げると共に、海で犠牲になられた方々の供養のおまつりです。
まつりのメインイベント「海女の大夜泳」は、1日目と2日目のフィナーレに行われます。
総勢100名近い海女さんが、昔の仕事着である白装束を着て松明(たいまつ)を持ち登場。浮き輪代わりの「曲げ樽」と呼ばれる樽に乗り、夜の海へと列になり、皆で泳ぎながら大きな円を描きます。

半世紀以上続く海女の大夜泳。私は、10年くらい「海女の大夜泳」に参加していますが、海女業界も年々高齢化が進み、新人海女も増えない状態です。
次の世代へと引き継がれなければならないのに、残念ながら現役海女だけでは人数が足りず、ボランティアの方々に助けてもらっています。

そこで、現役海女と一緒に「大夜泳」に参加して、海女まつりの魅力を感じてほしいのです。

「大夜泳の魅力」を現役海女と一緒に満喫しませんか?

海女の大夜泳って、松明を持って、曲げ樽に乗って、夜の海を泳ぐの?
それを聞くと、参加するのは不安になりますよね。でも大丈夫です!

当日の昼間に練習があり、現役海女や海士(男性)から泳ぎ方を教えてもらえます。
もし曲げ樽に乗れなかったとしても、白装束を着て松明を持ち、岸から大夜泳を見守る形で参加できますよ。

夜になり、まつりの終盤にいよいよ本番です!
白装束を身にまとい、厳島神社の石段で出番待ち。
時間になると前方のベテラン海女から順に火がともり、松明の炎で一気に幻想的な光景になったら始まりです。曲げ樽を肩にしょって、列になり夜の海へ。

ゆっくり泳ぎながら、皆で大きな円を描きます。暗い海に映る、松明の炎。
その揺らめく光景は美しく幻想的で、見る人の心を魅了します。

そして大夜泳に参加する側は、更に想像を超える光景が待っています。
大夜泳の後半に差し掛かった頃、それは起きるのです。

ドーン!

という音が、体の中に響き渡ったかと思うと、目の前に水中花火が上がりテンションMAXに!
海の中から見る花火は迫力満点で、寒さなんて感じず、逆に心も体も熱い思いでいっぱいになるのです。
花火と大夜泳のコラボ、観客席からの声援でやり遂げた達成感がたまりません。私の娘たちも参加したのですが、味わったことのない感動とすがすがしさで、また参加したい!とすっかり大夜泳のとりこになりました。

もし興味を持ってもらえたら、現役海女たちと一緒に大夜泳やってみませんか?

見たことのない光景は、一歩ふみ出した先に待ってますよ。

参加について詳しくは、その年の公式サイトなどをご覧ください。

みんなで体動かして、ちょっといい汗かいちゃいましょう!

白浜といったら「白浜音頭」です。意外にも都心や地方の盆踊りで踊ったりするそうで、昔は全国大会もあり、踊りの好きな方々に有名なんですよ。
1日目と2日目の夜はやぐらの周り集まって、地元の人たちと踊ってみてはどうでしょう?
やぐらの上から弁才天様?!が、踊りの指導をしてくれますよ。

3日目の夜は、大綱引き「大綱武士絵巻」です。
全長150メートル、重さ1トンの大綱を200人対200人で引っ張り合います。
子供(6歳以上)から大人まで参加できます。(安全のためハイヒールやサンダルでの参加はできません)
応援するよりも断然参加したほうが楽しいです!
知らない人ばかりで最初は不安なのに、いつの間にか団結して周りの人とハイタッチしてる自分がいるんです。

終わった後は、すがすがしく「楽しかったー」と口から出ちゃうと思いますよ。その後のビールの美味しさは言うまでもありませんよね。

まとめ

海女まつりは、復興支援イベント「まるグル」とコラボレーション。「地域活性化プロジェクト まるゴミJAPAN」で繋がった地域や被災地域の活性を応援することを目的としています。地元の出店や全国各地からの出店が、おまつり気分を盛り上げてくれます。会場で、みなさんが美味しく食べて、飲んでいただければ、被災地を支援することにつながります。

ここでは、伝えきれないほどのイベントが朝から晩まで盛りだくさんです!!
ぜひ一度千葉県最南端の南房総白浜に遊びに来てください。
お待ちしております。

開催日時:2019年 7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)
※雨天開催・荒天中止

開催場所:南房総白浜野島埼灯台公園広場 千葉県南房総市白浜町白浜630付近

駐車場:あり【普通車台数:約350台】
※混雑時は会場周辺の駐車場をご利用ください。

交通アクセス
車で行く場合:富津館山道路 富浦ICから車で35分
電車で行く場合:JR内房線館山駅から安房白浜行きバス「野島埼灯台口」下車徒歩5分

 この記事を書いたのは…

海月海女
海月海女
神奈川県湯河原町出身。
南房総に越してきて40年。現在は、地元に嫁ぎひょんなことから海女の道へ。先輩海女の後を追い、見様見真似で海女業を始めて10年。やっと最近職業は「海女です ! 」と胸を張って言えるようになってきました。
豊かな自然と青い海を眺めながら暮らせる幸せ。私から見た南房総のいいところを多くの人に伝えたい ! そんな願いが叶うよう初心者海女ライター ! スキルアップ目指していきます。

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