自転車で日本一周中に出会った、地域おこし協力隊募集情報に応募!サイクルツーリズム推進担当・目黒吉文さん【南房総市地域おこし協力隊インタビュー】
2019年12月1日、南房総(あわの国)サイクルツーリズム協会事務局として地域おこし協力隊に着任した目黒吉文さん。応募理由を尋ねてみると、自転車で日本一周中に館山市にある「Tu.Ne.Hostel(ツネホステル)」に宿泊し、オーナーの漆原さんから南房総市で地域おこし協力隊の募集があると聞いたことが、きっかけだったそうです。
旅をしていて一番印象に残っているのは、景色よりも出会った人と、その人との会話だそうです。東京をスタートして時計回りに7カ月の旅を続け、ゴールの1週間前に立ち寄った館山で台風19号に遭いました。ツネホステルに1晩缶詰め状態になり、そこで出会った漆原さんとの会話がきっかけで今ここにいるのです。
南房総平群(へぐり)クラブハウスへ出勤
ふだんは、旧平群保育所にある「平群クラブハウス」に勤務している目黒さん。クラブハウスの運営や改修を行い、レンタル用自転車のメンテナンスと管理、サイクルイベントやツアーの企画などを行っています。
ここでやりたいことは、サイクリストはもちろん、地元の人にも気軽に立ち寄れる場所にして、愛着を持ってもらうこと。地元の人に会うことを目的とした、リピーターを増やすこと。子どもたちがここで遊べるように遊具や庭を手入れして、家族連れが楽しめるようにすること。裏口から伊予ヶ岳への登山ルートに行けるため、登山客にも利用してもらえるようにし、登山客とサイクリストが交流出来る場所にもしたいと話します。
サイクリスト目線の南房総の魅力
南房総は信号が少ないので走りやすく、気候も温暖で一年中サイクリングを楽しめます。海沿いを走行したり、起伏のある内側へ入ったりと、初級から上級者にかけて幅広く走ることが出来る環境もまた、魅力の一つ。
将来的には、設計事務所で行っていた店舗の内装設計の仕事を活かしたり、興味のある木工に挑戦したり。そしていつか、今回と逆ルートで、平群クラブハウスや南房総をアピールしながら日本一周してみたいと、夢を語りました。
まだ着任して1カ月ほどなので、まずは地域の人たちに少しずつ顔を覚えてもらうことが当面の目標。
「ここをもっとよくするので、色んな人が来てくれたらうれしい」と話す目黒さん。そんな目黒さんに会いに、気軽に平群クラブハウスに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。その出会いと、そのときの会話で、また新たな道が開かれるかもしれません。