南房総お勧めの美術館&ギャラリー(2)田園風景の中にたたずむ「古民家ギャラリーMOMO」

南房総でも世界に通用するアートを楽しめる場所が、「古民家ギャラリーMOMO」です。オーナーである間瀬藤江(ませふじえ)さんは、東京で3つのギャラリーを運営していました。百貨店のギャラリーでも企画を行い、若手の作家を夫婦で売り出していた間瀬さん。海が好きなご主人とともに、40年前から南房総市和田町に通っていたそうです。

売りに出ている古民家があまりにもボロボロなので、解体するという話を不動産屋から聞いたとき、「壊したら二度と建てられない」と思い、購入。そこから30年かけて、業者と一緒に改修作業に関わりながらよみがえらせた古民家が、古民家ギャラリーMOMOなのです。

ギャラリーMOMO

左が「ギャラリー&スペースMOMO」、右が「古民家ギャラリーMOMO」

 

「ギャラリー&スペースMOMO」のカフェでまったりと

敷地内には、「古民家ギャラリーMOMO」と「ギャラリー&スペースMOMO」の2棟が建っています。 間瀬さん夫妻が長年所蔵している作品や、今までの仕事でつながった多くの作家たちの作品展を毎月企画。紅茶やコーヒーが飲めるカフェスペースを併設したギャラリー&スペースMOMOで、展示しています。

ギャラリーの作品をじっくり堪能したあとは、目の前に広がる田園風景を見渡せるテラス席や、書籍が並んだ本棚近くのソファーでまったりと過ごせそう。

ギャラリー&スペースMOMO

「有名でなくても、無名でも、プロでやっていこうとしているアーティストを応援したい」と話す間瀬さん。南房総で活動するアーティストたちと、どんな化学反応が起こっていくのか楽しみです。

 

古民家をいろんな人が、いろんなことに使ってくれたら

立派な梁が見える、古民家の良さを残した改修と、木戸に直接描かれた絵やセンスの良い小物が置かれた古民家の空間。「生活に溶け込むアートを紹介したい」と言う間瀬さんの言葉そのものが古民家ギャラリーMOMOに存在しています。

古民家ギャラリーMOMO

紙漆細工の一閑張(いっかんばり)や版画のワークショップ、テルミンの演奏会や食事会の場など、レンタルスペースとしても使われている古民家ギャラリーMOMO。「いろんな人が、いろんなことに使ってくれたら」と間瀬さんは話します。今後も、今まで以上に多くの人がMOMOを訪れ、MOMOの縁がどんどん広がっていくことでしょう。あなたとMOMOとのご縁で何が始まるのか、私も楽しみにしています。

古民家ギャラリーMOMO

営業時間:12:00~17:00

定休日:火・水・木曜日

TEL:0470-28-4621

所在地:南房総市岩糸1093

Facebook:https:https://www.facebook.com/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9-Momo-106778464152004

「みなぷれ」古民家ギャラリーMOMO紹介記事はこちら。

古民家「ギャラリーMOMO」でアートを楽しもう

 

なべたゆかり

熊本生まれ、兵庫育ち。 国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。 築百年余りの古民家を改修しながら、犬、猫、ヤギとの生活を満喫中。 田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。 ◆安房暮らしの日常ブログ https://awaawalife.com/ ◆インスタグラム https://www.instagram.com/awaawa_life/?hl=ja

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