都内でOLしていた女性が1人でUターン。果樹農家になりました!‐移住の準備とメッセージ編‐

山木こずえさんは、実家のビワ農家を継ぐためにUターンし、両親に教わりながら農家になりました。詳細は、都内でOLしていた女性が1人でUターン。果樹農家になりました!‐移住のきっかけ編‐をご覧ください。

 

移住の準備とイチジク農家の一日

移住前に準備したことやものはありますか?との問いに、「お金」と即答した山木さん。たしかに、何を行うにしても先立つ物は必要ですものね。

できるだけ出費を控えながらも、農業関係の本を読んだり、農業のイベントや交流会、3日程度の農業研修に参加したりしたそうです。

 

よぜむファームイチジク畑

害虫であるカミキリムシの幼虫を見つけたら、すぐに駆除。

 

取材に訪れたのは、暑さが残る9月。イチジクの収穫時期でもあります。この時期の山木さんは、5時に起きて7時まで収穫作業。その後イチジクの選別を行い、箱詰めと発送の準備。9時ごろ道の駅へ出荷してから、水か果物だけの朝食を取るそうです。そのあとは17時半まで草刈りや支柱立て、防獣網を掛けたり、ナバナの栽培準備をしたりします。

「イチジクが袋をパーンて膨らませたみたいに大きくなると、わーってうれしくなります」と満面の笑みを浮かべる山木さん。この場を守りたい一心で、その結果農家になりましたが、やってみたら意外と農業が好きだと感じたそうです。

 

移住・就農希望者へ

家とビワ山を維持する目的を達成した山木さんから、就農希望者に向けてのアドバイスをもらいました。まず自分がやりたいことを明確にしておくことと、土地によって作物の育てやすさも変わるので、どんな場所かの確認をすること。それから、農業をするとどうしても家やその周辺にいることが多くてこもりがちになるので、いろいろな人とコミュニケーションをとって、情報交換をしていくことが大切だそう。お互いに協力できることを協力していく姿勢や、関係性を大事にしているようです。

 

よぜむファームのジャム

仲間にデザインしてもらったというよぜむファームのロゴとイラスト

 

「いろいろな人に応援してもらっているので、私も誰かの力になれるように今は頑張りたいと思います。大変だけど農家志望の方にはぜひ挑戦してほしいです。農業未経験なOLだったので、両親をはじめいろいろな人に助けてもらいながらやってきて、4年たっても続けていられることに、本当にありがたいなぁと思います。まだまだこれからのよぜむファームですし、変化させていきたいと思っているので、今後も見守ってもらえたらうれしいです」と、感謝の気持ちを込めながら話してくれました。

 

イチジクはお尻から食べるのが正解?それとも先端から?

山木さんが、今朝収穫した4種類のイチジクを試食用に切ってくれました。割れているお尻の方を手にして、とがっている先端側から食べようとすると「反対はんたい!」と止められました。お尻の方が甘いので、お尻から食べるのがベストなのだとか。

よぜむファームのイチジク

実際、先端から口にすると甘味が少なくて旨味もそんなに感じなかったけれど、お尻から食べると最後まで甘くおいしく食べられたのです。どちらから食べるかで味覚が異なるので、みなさんもイチジクを食べるときはお尻の割れている方から食べてみてください。

よぜむファームのイチジクは、webで注文可能です。山木さんが手塩にかけて育てているイチジクの味を、ぜひご賞味ください!

【Information】

よぜむファーム:https://yozemu-farm.jimdofree.com/

道の駅 とみうら 枇杷倶楽部に出荷することも:http://www.biwakurabu.jp/

ジャムの販売もしています:https://ws.formzu.net/fgen/S27382738/

この記事の前編、移住のきっかけを聞いた「都内でOLしていた女性が1人でUターン。果樹農家になりました!‐移住のきっかけ編‐」はこちら。

なべたゆかり

熊本生まれ、兵庫育ち。 国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。 築百年余りの古民家を改修しながら、犬、猫、ヤギとの生活を満喫中。 田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。 ◆安房暮らしの日常ブログ https://awaawalife.com/ ◆インスタグラム https://www.instagram.com/awaawa_life/?hl=ja

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