就農してハーブガーデンをオープン!農家を目指す方へアドバイスも
2008年に東京から南房総千倉地区に移住し、現在AWAリトリートを運営している佐々木裕美さん。リトリートを提供しながら、農業にもこだわりを持つ佐々木さん(詳しくは前回の記事をご覧ください)に、今回は就農したときのエピソードや農業体験について、農家を目指す方へのアドバイスをうかがいました。
佐々木さんについては、こちらをご覧ください。
https://mina-pre.chiba.jp/turn-minamiboso/archives/2889
ハーブ栽培の市民活動を続けるために就農しハーブガーデンをオープン
移住当初は生産農家になるつもりはなく、ライフワークとして自給自足の農業を営むことが目的であったため、就農していなかった佐々木さん。しかし、ハーブの栽培をする市民活動を続けていくために、就農しなければならない状況になり、農家になることを決意し、農地を拡大してハーブガーデンを始めることになりました。
この活動は、ハーブスクールの畑の管理をすることを頼まれたのがきっかけで始まり、ハーブを活かして自分のやりたかった農業を通して、地域を活性化したいという思いで立ち上げたそう。活動を立ち上げた理由は、地域の農家が高齢化のために辞めていき、農地が荒れていくのを目の当たりにし、自分のやっていることで何かできないかと考えたからです。
しかし、就農するためにはいくつかの条件を満たさなければならず、当初はわからないことだらけで苦労されたのだとか。
佐々木さんは、「千倉を花とハーブの町に」というテーマで市民活動企画書を作成し、休耕地を開墾してハーブガーデンを造成し、本格的にハーブの栽培を開始。ハーブの癒しを体感してもらいながら、千倉の良さを知ってもらいたいという考えで、ハーブ摘み体験などを提供することにしました。
「ハーブなら1年中何かしら収穫できるし食用にもなり、加工もできるので地域の新たな名産が生まれる!雇用も生まれる!」と考えたそうです。
試行錯誤しながら新規就農者の条件をクリアし、2014年にハーブちくら海辺のハーブガーデンがオープンしました。
ハーブちくらについての詳しい情報は、「ハーブちくら 海辺のハーブガーデン」で健康的にハーブ摘み体験ををチェックしてくださいね。
移住して農家を目指す方へアドバイス
佐々木さんは、生産農家になることが目的ではなかったため遠回りをして農家になりましたが、移住して本格的に農家を目指す方は、市役所の農林水産部農林水産課や農業事務所など就農支援を行っている場所へ相談に行き、農家でバイトをするのがおすすめとのこと。
また、女性一人で移住を考えている方へ
「たとえ女性一人でも、本気で取り組めば、移住や起業、新規就農はできます!私が移住当初から何度も、なんで女がそんなに頑張るの?農家の嫁になればいいじゃない?という風に言われ続けたこともあり、女一人では何もできない、続かないと思われることが多いのですが、誰でも自分のやりたいことを何でも挑戦してみて、徐々に自分のスタイルを築いていけばよいと思います」と励ましのメッセージをくれました。
農業体験や作業ボランティアを募集中
AWAリトリートでは、農業体験や作業ボランティアを募集しています。対象は本気で農業を始めたい方や、安心・安全な食材を自分の手で育てたい方向けです。
ハーブガーデンでの農作業や加工作業のお手伝いの他、お米も栽培もしているので時期によっては田んぼでの作業もできます。一年中やることはたくさんあるそうですよ。ただ、天気や自然に合わせて農作業を行うので、希望した日に作業ができないこともあるでご注意を。
「田舎暮らしや、農業に興味を抱いている人のために、何かしらの手助けができればと考えています。一緒に農作業をしながら、楽しさを共感できたら私も嬉しいですし」と農業体験や作業ボランティアを募集する思いを教えてくれました。
ハーブガーデンに一度足を運んでみて、佐々木さんの農業に興味が湧いた方は相談してみてくださいね。
(ハーブガーデンに行く前に必ず予約をしてくださいね)
就農するためにはクリアするべき条件が多く大変ですが、がんばって取り組めば佐々木さんのように新しいスタイルで農業を始めることができます。農家を目指している方は、佐々木さんの体験やアドバイスを参考にしてくださいね。
【農業を始めたい方におすすめの記事】
南房総へ来たら一度はやろう農バイト(2)農業に就きたいなら編
記事の中で農業の相談窓口も紹介されていますよ。新規就農者の条件が知りたい方は、「南房総市の農林水産部農林水産課」や「一般財団法人南房総農業支援センター」へ問い合わせてみてください。
【information】
AWAリトリートホームページ
https://www.awaretreat.com/
代表:佐々木裕美さん