転機を活かして南房総への移住を果たした写真家 住吉歓彦(すみよし よしひこ)さん
こんにちは、南房総市和田町在住のあわみなこです。
2014年3月に東京都調布市から移住してきました。
このブログ、TURN南房総では移住の先輩たちを紹介してきました。
今回は、私とほぼ同じ時期に東京から南房総へ移住した住吉歓彦さん。
会社員を辞め、フリーランスになって南房総にやってきた住吉さんはどのような方なのでしょうか?
写真家として
現在の住吉さんの本業は写真家。
住宅・工場・施設など建築写真の撮影するお仕事の他、百貨店写真室でのカメラマンも務めています。
また住吉さんは「オーロラを撮る男」でもあり、アラスカに通って撮ったオーロラの写真は世界的にも評価され、アート・ラヴィサント・グランプリ(Granprix d’Art Ravissant)という国際的な賞も受賞しました。作品はアラスカのフェアバンクス市役所に飾られています。
転機を活かした、南房総への移住
住吉さんは写真家一筋のキャリアを歩んだ訳ではありません。南房総に移住する前は東京で会社員生活を送っていました。
転機が訪れたのは7年前の2014年、住吉さんが38歳の時のこと。
体調を崩されたお母さんの介護を、諸々の事情から住吉さんが担うことになったのです。
当時お母さんの病状は思わしくない状態が続き、次第に会社員生活との両立に悩むようになりました。
このままではお母さんと自分とが共倒れになってしまうと思った住吉さんは思い切って会社を辞め、南房総に移住することにしたのです。
けれども決して勢いだけで決行した訳ではありません。
住吉さんは、20代のはじめにサーフィンで訪れた千倉の海に魅了されてから、南房総を「いつか住む場所」の候補として考え、移住に備えて少しずつ経済的な準備を進めていました。
そうした土台があったので決断できたのです。
南房総を拠点に仕事とプライベートの充実を実現
移住してからの住吉さんは前職での経験を活かして、ほぼゼロから開拓する形で撮影の仕事をはじめ、最近は中小企業のブランディングの仕事にも力を入れています。
東京での仕事が半分くらいとのこと。
お母さんは今では住吉さんの近くで安心して生活できるようになっています。
住まいはタイミングよく、友人のご両親が引き払った別荘の後を引き継いだ形になり、長く交際してきた美容師の奥さんとの結婚生活が始まって数年。奥さんも近々自宅でサロンを開業する予定です。
移住を検討中の方へひとこと!
住吉さんに、移住を検討中の方に向けてアドバイスをお願いしてみました。
「計画を立ててから動いたほうがいいと思います。思い通りにいかないことが必ずでてくるはず。
東京・南房総の二拠点生活を考えている場合にも注意が必要ですね。距離があることが仕事には不利な場合があるからです。
私も東京近辺のクライアントから『もうちょっと近かったら(仕事を)依頼するんだけどね~』と言われることがよくありますよ!
あとは地域の中で少しずつ人間関係を築いていくことが大切ではないかと」
オーロラを撮影する時は、マイナス30度という寒さの中で、何時間も待ち続けるのだそうです。
住吉さんはどちらかといえば逆境と思えるような転機を活かして、南房総への移住を決行し、生活を軌道に乗せました。
それは構図を決めて粘り強くシャッターチャンスを待ち、機を逃さずに行動するという写真家らしい行動であるように思えました。
地域を活性化させるための仕事をしたいという住吉さん、これからも充実した南房総ライフを!
Yoshihiko Sumiyoshi PHOTOGRAPHY
https://www.yoshihikosumiyoshi.net/