貯金なし夫婦が和田町へ(3)和田町暮らしの実際
都会から南房総エリアへ移住される方が和田町を選ぶ理由で多いのは「サーフィンができる!」。逆にサーファー以外の方はほぼ和田町を選ばないのではないかと思います。
理由は東京へのアクセスがいまいちであること、通勤時間が長くなること、などでしょうか。
和田町は南房総市の東のはずれにありますから、館山市内はもとより、南房総市内で働く場合でも「すぐ近く」で仕事が見つかる可能性は低めです。
実際に和田町に住んでみて生活の便はどうなのかについて書いてみます。
(1)交通の便
私の住まいは内房線和田浦駅からほど近いところです。内房線は1時間に1本しかきませんが、通勤先も駅に近ければ電車通勤は可能で、実際に私の夫も電車通勤をしていました。買い物(というか買い出し)は安房鴨川まで行けば、駅の近くにイオンがあるのでだいたい間に合います。
とはいえ、やはり和田町の買い物事情はよくありません。魚屋さん1店、コンビニ(ローソン)1店、道の駅「和田浦WA・O!」の直売所…我が家から歩いていける食料調達先はその3か所。
和田町の他の地区も大差ないと思います。
朗報をひとつ。数年前からこの界隈もパルシステムの配送対象エリアになりました。組合員になれば玄関まで配達してもらえます。(*1)
やってやれないことはない「車なしの生活」。ただし長く続けるのは非現実的。早めに車を調達しましょう。
夫婦共働きなら、いずれ1人1台必要になると思ってください。
(*1)和田町全域が対象になっているわけではありませんので、詳細はパルシステム千葉へお問い合わせを。
(2) コミュニティあれこれ
移住者が少ない地区のせいか「地元民VS移住者」の不仲、といったお話は耳に入ってきません。私たちも「若い人がきてくれてうれしい」と何回かお声がけいただきました。ちっとも若くない、と思ったものですが、しばらく生活してみると地域全体の「過疎化・高齢化」がひしひしと感じられ、中年夫婦が「若手」にカウントされるのももっともだと理解しました。
近所づきあいにもとくに悩みはありません。
ゴミを決められたとおりに出し、ふつうにご挨拶し、回覧板もさっさと回し、町会費やお祭りの寄付金などを出し渋らずにいれば大丈夫です。
また区の班長等の役割は順番に回ってきますから、断らずにやること!
いわゆる「ご近所さん」との関わりが増え、私自身は気持ち的に落ち着いた感じがします。東京に住んでいたころは自分が地域のコミュニティの一員である、という実感はなかったのですが、こちらでは否応なく一員にならなければいけません。いいものですよ!
(3) 病院の心配は、ほぼ無し
和田浦駅から徒歩5分ほどのところに中原病院、中原歯科医院があり、安心です。
鴨川方面には、かの有名な亀田総合病院があり、館山方面には安房地域医療センターがあります。救急医療体制という面でも、あまり心配しなくても大丈夫でしょう。
中原病院
http://www.nakahara-hosp.or.jp/
亀田総合病院
http://www.kameda.com/ja/general/index.html
安房地域医療センター
http://www.awairyo.jp/ja/index.html
…和田町は都会生活の便利さには遠く及ばないものの、生活インフラはなんとか整っています。大きな観光地がないため、静かで落ち着いた生活ができます。移住先の候補地としてご一考を!!
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