南房総で季節労働。四季折々の仕事をたのしむ
季節労働者、という言葉をご存じでしょうか?
季節ならではの仕事をして生計を立てている人のことで、季節労働者として沖縄から北海道間を行き来して働いている人たちもいます。例えば、沖縄の製糖工場に行くと、日本各地から集まった人たちが地元の人と一緒に製糖工場で働いています。製糖期間が終わると地元に戻る人もいれば、他の地で季節労働を行いながら北上していく人も。そしてまた、製糖期間に沖縄へ戻る人もいれば、戻らない人も。
移動しながら、仕事をしながら、遊牧民のように暮らす人たち。実は南房総に定住しても、そんな季節労働が可能だったりします。
南房総で季節労働者を名乗っている時期が、私にも数年ありました。当時の年間スケジュールはこんな感じ。
- 10月~12月 みかんもぎ
- 12月~ 5月 イチゴのお世話
- 5月~ 6月 カーネーション農家
- 7月~ 8月 夏休み又はカフェ
- 8月~ 9月 ライスセンター
- 陽当たりのよいみかん山でみかんをもぎ、休憩でみかんを食べる。
- イチゴ狩りセンターでイチゴの病気がないかをチェックし、風通しがいいように余計な葉っぱを取る。
- 母の日が終って次の花を植えるための片づけ作業。
- 海に入って魚と遊び、ときどきカフェでアルバイト。
- 収穫されたお米がライスセンターに運ばれ、乾燥させたものを袋に入れてパレットに並べる。
どれも毎年この時期に会う家族みたいな人達との再会がうれしく、無事終了したときに開かれる宴会が楽しみでした。
初めから季節労働をしようと思っていた訳ではありません。一つの仕事が終わるころ、「ここが終わってから行ける仕事何かありませんか?」と聞いたり、「仕事探しています!」と 積極的に口にしていました。すると、こういうのあるよ、あそこならあるんじゃない、と紹介してもらえました。
上記以外にも、レタスやトウモロコシの定植、草取り、びわの収穫・販売、家の片づけ・解体、イベントでの売り子なども行いました。
私は経験していませんが、夏は民宿やペンションでの仕事、冬はナバナの収穫、時期によって果樹や花の摘果・芽かき作業もあります。
もちろん、正社員としての一般的な仕事もありますが、季節労働のいいところは人脈が広がること。そして、お金を頂きながらいろいろな体験ができること。
南房総ならではの仕事を体験し、人脈を広げてから、ほんとうに自分に合った仕事に落ち着くのもいいのでは?