南房総の自然を活かした保育スタイル「森のようちえんはっぴー」【森のようちえんはっぴーの1日】

南房総市大房岬(たいぶさみさき)自然公園を中心に活動する野外保育「森のようちえんはっぴー」をご紹介する第2回目。今回は1日の保育の様子をご紹介します。

園舎は無し!木々に囲まれた“いつもの場所”に集合

園舎を持たない「森のようちえんはっぴー」。
雨天時はカッパを着て活動しますが、危険のある荒天時は事務所を兼ねたオウチで過ごしています。

今日のお天気は晴れ。“いつもの場所”に集合です。
登園時間は9時~9時半の間。お母さんたちが車で子どもたちを連れてきます。子どもたちはリュックを下すと周囲の木々の中で遊び始めますが、「おはようするよ~」と朝の挨拶を促すスタッフの声がするときちんと集まってきます。たまには、お母さんとバイバイできない子や遊びがやめられない子もいますが、その子のペースに寄り添って気持ちを落ち着かせ、みんなが揃ったら「おはよう」のご挨拶。
自然公園のスタッフが作ってくれた木のベンチに座って、今日の予定を聞きましょう。季節の歌やわらべうたを歌うのもこの時間です。
お話を聞いたら、リュックを背負っていざ出発!近くのトイレに立ち寄り、準備を整えます。

リュックを背負って出発進行!

「森のようちえんはっぴー」では、子どもたちの荷物はすべて自分で持ちます。お弁当に水筒、着替えにタオル…。小さな体には少し大きく見えるリュックを背負って、子どもたちは元気に歩いていきます。

今日は園内の横断歩道を渡って、広々とした広場のある「運動園地」へ向かいます。横断歩道はしっかりと手を挙げて「右見て左見て、もう一回右見て、車が来なかったらわたりましょう!」で渡ります。

目的地へ移動する途中にも、発見のあるのが森の中。道におちた植物の種や葉っぱを拾ったり、途中に見える海を眺めたり、お友達とおしゃべりしたりと忙しい子どもたち。そんなときも、スタッフは無理に急がせることはしません。子どもたちの発見を一緒に楽しみながら、歩いていきます。

自然の中で過ごす子どもたち

今日の目的地「運動園地」へ到着すると、子どもたちはリュックをおろし、広場へと走っていきます。
芝生でかけっこやおうちごっこ(ままごと)、林で木登りやわらべうた遊び…。思い思いに時間を過ごし、あっという間にお昼の時間。

「森のようちえんはっぴー」はお弁当を持参します。中身は、おにぎり。お母さんやお父さんが愛情込めて握ってくれたおにぎりを、感謝の気持ちを込めて「いただきます」をして、ほおばります。
おにぎりの中身はさまざまで、鮭や梅干し、唐揚げやチーズ入りの子も。
お弁当が終わったら、また広場での遊びを再開します。

特別な遊具のない広場ですが、木の切り株をテーブルに見立てたり、木の中を秘密基地にしたり、落ち葉や実をままごとの材料にしたり、と自然の中から自分で遊びを見つけていく子どもたち。
これも野外保育のいいところで、与えられたおもちゃや遊具ではなく、自分たちで考えて遊びを作り出すことは、自主性や柔軟性を育みます。

帰る時間になると、子どもたちはまたリュックを背負い、朝の集合場所へ出発!疲れてしまう子もいますが、お母さんのお迎えを楽しみに、頑張って歩きます。
降園時間は14時半。「♪さよなら あんころもち またきなこ」と、わらべうたを歌っておしまいです。

 

「森のようちえんはっぴー」の1日、いかがでしたか?森のようちえんはっぴーには保育ブログがあり、保育がある日は毎日更新されています。気になった方は一度のぞいてみてくださいね。

森のようちえんはっぴーHP: http://morihappy.org/

次回は、「森のようちえんはっぴー」を運営する沼倉幸子さんにお話をうかがいます。

 

フジイ ミツコ

フジイ ミツコ

山口県出身。 フォトライター。 南房総の海辺に夫婦で移住し10年ほど。 ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。 南房総の素晴らしいロケーションを活かしたフォトグラファーとしても活動中。

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