南房総里山暮らし~ハスやカンナの花咲く夏、藍染めを楽しむ~
南房総に移住して11年目を迎える夏。何回か引っ越しをしましたが、どちらかというと海側ではなく山側に住むことが多い筆者です。今回は、里山の夏の景色や藍染め遊びなど、夏の遊びを紹介します。
里山を彩る花たち
車を走らせると、よく目にするのが田んぼの土手で力強く咲くカンナの花。背が高く、たいてい群れになってカラフルな花を咲かせているのでよく目立ちます。カンナの大きな葉はお皿代わりに料理を並べ、ピクニックに行くときにはおにぎりを包むこともできます。
レンコンを作っている場所や、大賀ハスを育てている場所もあるので、きれいなハスの花を見つけることもよくあります。
藍を育てて染色遊び
里山でなく、海沿いでもできる遊びですが(笑)藍を育てて生葉を叩いて染めたり、生葉を揉んで染めたりして遊ぶことができます。
たたいて染める場合は藍に限らず、その辺にある葉っぱを採取して染まるかどうかとりあえずたたいてみることをお勧めします。染めたいシャツやハンカチに、葉っぱを配置してセロハンテープで留め、その上から木槌やゴム鎚でまんべんなくたたいてみましょう。
たたき終えてからセロハンテープを剥がすと、コピーしたように葉っぱが生地に写し取られているものもあれば、ほとんど写っていないものもあると思います。あえて虫食いの葉っぱを使ってみるのも絵になりますよ。
たくさん藍の生葉が採れたときは、少量の水を加えながら葉をもみます。そこに染めたい生地を投入して一緒にもみ続けると、染めることができます。一般的にシルクやウールは染まりやすく、コットンは染まり難いので、コットンを染める場合は豆乳や呉汁で下処理をしてから染めると良いでしょう。
夏といえばそうめんだ!人が集まれば竹で流しそうめんで決まり
里山ではあちらこちらで竹林を目にします。庭や山に竹がある、という友達も多数。その生命力ゆえ、ときには厄介者扱いをされることもありますが、竹を割ればあっという間にお皿やコップに変身。
人が集まったときは、竹で食器やお箸を作り、みんなで流しそうめんを楽しむのはいかがでしょう? 大人も子どもも、みんなで楽しめます。
でも子どもたちには、カブトムシの方が人気のようです。夜に、木に集まったカブトムシをたくさん捕まえたという子どもたちに出会いました。
南房総は祭りも盛んですが、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で祭りはほとんど中止されています。里山を走る屋台や神輿、夜の花火はなんともいえない夏の風景。来年こそは、みんなでおもいっきり夏祭りを楽しめるようになっていることを願います。