誰でも南房総市の給食を味わえる「給食レストラン、」へようこそ!【南房総市の給食を知る 2】

完全米飯(べいはん)給食の南房総市。保護者からも好評で、市内外で「南房総市の給食はおいしい!」という口コミが広まるほどなんです。
その南房総市が2012年度から実施している「給食レストラン、」は、そんな南房総市の給食が学校の中で食べられるイベント。リピーターも多いという「給食レストラン、」をご紹介します。

リピーター続出の「給食レストラン、」

「給食レストラン、」は始まって2019年度で8年目になる事業です。南房総市のご飯給食の良さを知ってもらうため、年に3~5回ほど開催されています。毎回、すぐに予約が埋まってしまうほどの人気なんですよ。(ちなみに、気になった方もいると思いますが、「給食レストラン、」の句点には続くという意味が込められているそうです。)
子どもや孫がどんなものを食べているか知りたい家族や、評判を聞きつけた南房総市内外から近隣地域の人たちが集まります。リピーターもかなり多いとか。
また、生産者向けの「給食レストラン、」も開催し、学校給食への食材提供を検討してもらえるよう呼び掛けています。

実際の「給食レストラン、」へ行ってきました

2020年1月、南房総市立千倉小学校で開催された「給食レストラン、」へお邪魔してきました。
会場は、千倉小学校の音楽室。30名ほどのテーブルは私が行ったときにはすでにほぼ満席でした。
学校と同じように、自分で並んでおぼんを持ち、給食をよそってもらいます。この時点で、久しぶりの給食体験にひそかにテンションが上がりました(笑)

この日のメニューは
ごはん(南房総市産のオーガニック・エコ米)
くじらの竜田揚げ
磯和え
南房総里の香汁
小戸(おど)の梅干
みかん
牛乳
でした。

食べ始めていると、市担当者や今回の給食を担当した朝夷給食センターの栄養教諭からメニューについてのお話が。今回はくじらの竜田揚げのくじらを納入している業者の方のお話も聞くことができました。
学校給食のくじらは、かなり厳しく管理しているそうで、くじら肉のカットも子どもたちが食べやすいように筋などに注意して加工している、とお話しされていました。確かに、とても柔らかくて臭みもなく、おいしかったです。子どもからも好評で、鶏のから揚げと並ぶほどの人気というのもうなずけます。

全体への話が終わっても、市担当者や栄養教諭が各テーブルを周り、参加者の質問に答えていました。レシピについて聞いている主婦の方もいましたよ。

こだわりの献立

味付けにもかなりのこだわりがある南房総市の給食。完全米飯にすることで、逆にメニューの幅が広がったそうです。
磯和えは野菜(この日は市内産のキャベツと小松菜)と塩と焼き海苔のみで和えた人気メニュー。この焼き海苔は、ふるさと産品推奨品になっている千倉町の「らんぷや」のもので、そのままではなく少し焼いて風味を増して使っているそう。塩と海苔だけしか使っていないとは思えない深い味わいで、家でも真似したいと思いました。


くじらだけでなく、他の魚料理も子どもに人気が高いそうです!魚といえば、親は食べてほしいけれど子どもは苦手な食材というイメージがありますよね。新鮮な魚の美味しさとかば焼きやフライなど工夫された調理法、食べやすい味付けなどで、南房総市の子どもたちは魚もモリモリ食べているようです。
また、今回の給食レストランでも提供された梅干も、こだわりの一品。丸山地区の小戸地域で採れた梅を加工した直売所で人気の梅干を、さらに学校給食向けにオリジナルの味付けを加えています。
給食に出て、魚や野菜など苦手だった食材が好きになった!という子どもも少なくないそうですよ。

地域の特産を取り入れる姿勢が多くみられるのも、「地産地消」を掲げた南房総市給食の特徴です。
給食メニューのレシピの一部は、クックバッド「南房総市学校給食の公式キッチン」で公開されています。

まとめ

市担当者と栄養教諭からは「この南房総市の給食が作れるのも、子どもたちの健康や食生活を大切にする想いを関係者全員で持っているから。愛情を込めて作っているので、ぜひ給食レストランにも足を運んでもらい、南房総市の給食を味わってもらいたいですね。」というメッセージをもらいました。
南房総市の子どもへも想いと愛情が詰まった南房総市の学校給食。「給食レストラン、」でぜひ体験ください。

フジイ ミツコ

山口県出身。 フォトライター。 南房総の海辺に夫婦で移住し10年ほど。 ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。 南房総の素晴らしいロケーションを活かしたフォトグラファーとしても活動中。

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