和田町 老いも若きも!「なごみ倶楽部」の実力
こんにちは、南房総市和田町在住のあわみなこです。
2014年3月に東京都調布市から移住してきました。
和田地域センターの一角にある「なごみ喫茶」(※1)は近隣市民の憩いの場。日当たりの良いテーブルでゆっくりとお茶をいただくことができます。
なんと、飲み物はすべて100円でお菓子付き! 今回はこの「なごみ喫茶」を拠点に盛んに活動しているサロン「なごみ倶楽部」をご紹介します。
バラエティに富んだ活動
ぬり絵倶楽部、編物倶楽部、太極拳倶楽部、麻雀倶楽部、手作り倶楽部、歌声喫茶、忘年会 …
なごみ倶楽部予定表には、そんな楽しそうな活動が並んでいます。 月に3回~5回開催され、参加費用は材料費・飲み物代込みで300円(※2)。
ぬり絵倶楽部はカレンダーについているぬり絵に色をつけます。壁に貼られた作品を拝見すると、込み入った絵に丁寧に美しく色が付けられていてびっくり。
編物倶楽部、麻雀倶楽部は車で遠くから駆けつける参加者も! 太極拳倶楽部と歌声喫茶はボランティアの先生方による指導があります。
太極拳倶楽部をのぞいてみましょう。
ほとんどの活動がなごみ喫茶で行われますが、太極拳倶楽部では和田地域センター3階のホールを借りています。
大きな窓からは海が見え、広々とした空間で太極拳を学ぶことができます。私もほんの少しだけ参加しましたが、無理なく、気持ちよく体が動かせました。
歌声喫茶は月1回、エレクトーンと歌の先生のリードにより、皆で声を合わせて歌い、盛り上がります。20~30人集まるとのこと! 12月にはその延長でクリスマス会が開催されました。
この日は先生方中心のコンサートで、エレクトーンの演奏は誰もが聞いたことのあるクラシックの名曲オンパレード。歌の先生による熱唱10数曲。皆でクリスマスソングも歌いました。
ここ和田町でこれだけバラエティに富んだ活動を続けているなごみ倶楽部の実力、恐るべし。
代表者:福原紀美子さん インタビュー
なごみ倶楽部運営の代表者、福原紀美子さんは地元出身。東京で40年間、看護師の仕事をして引退後、故郷に戻りました。
戻るやいなや民生委員にお声がかかり、2期6年間民生委員・児童委員を務め、この活動に携わるようになりました。
――― なごみ倶楽部は高齢者中心に見えますが若い方も参加できるのでしょうか?
「若い方も歓迎します。若い人でも高齢者でも時間のある人が集まって楽しく過ごすのがなごみ倶楽部の目的です。もちろん子育て世代の参加もお待ちしています」
――― 活動に参加している人はどれくらいの人数でしょうか? また運営に携わる方は何人くらいでしょうか?
「年間ベースだと、参加者は延べ500~600人ですね。 運営は4~5人でやっていますが他に数人お手伝いしてくださる方がいます」
――― 参加者はどのような方が多いでしょうか?
「同じ和田町でも柴(しば)や花園(はなぞの)、といった集落では高齢になっても畑仕事をしている人が多いんです。
ところが仁我浦(にがうら)をはじめ、この地域センター近辺には畑がなく、畑仕事をする方は少ない。空いた時間を楽しく過ごしたい、という参加者の方が多いですね。
この辺同様、畑仕事をする人の少ない真浦(もうら)地区でも月1回、こうしたサロンが開かれるようになりました」
コミュニティ内の自主的活動の価値
なごみ倶楽部のお話を聞いて感じたのは「地元の、地元民による地元民が楽しめる活動」が自主的に行われているのはとても良いことだ、ということでした。
運営に携わる方の献身もすばらしいものがあります。 こうした活動は、これからこの土地にIターン、Uターンを考えている方を惹きつける魅力になることは間違いありません。
ぜひ、昼下がりのなごみ喫茶、あるいはなごみ倶楽部の活動日に顔を出してみましょう。この土地に移住を検討している方はもちろん、住民の方もあたたかい笑顔で迎えてもらえることでしょう。
(注1)なごみ喫茶 正式名「ふれあい喫茶 なごみ」
平成18年「和田地域福祉センターやすらぎ」にてスタート。その後、現在の和田地域センターへと移転 営業時間 10:00~15:00 ※土日祝は休み。その他にも不定休あり。
(注2)太極拳倶楽部はお茶なしで200円