房総には子どもとチャレンジできる山がある!【御殿山~大日山縦走編】
房総の山はなだらかな山々でありながら、山頂に立つと海のむこうに富士山も見えて眺望がいいんですよ。しかも水仙や山桜、椿が咲く頃に歩けば、花と山と両方楽しめます。 子どもが少し大きくなったら、家族で登山に挑戦してみるのはどうでしょう。
南房総市民から親しまれている御殿山から大日山縦走コースの平均タイムは、約3時間10分と半日あれば走破できます。 御殿山(363.9m)の方が大日山(333.3m)より高いので、御殿山から登り始めると楽ですよ。今回、中学1年、小学5年、小学1年の息子達と家族5人で御殿山から大日山へと登った時のレポートをお届けします。その際の写真たっぷりでお送りしますので、参考にしてみてくださいね。
“縦走(じゅうそう)とは…登山の方法のひとつであり、一般的には山頂に立ったあと下山せずそのまま次の山へ向かうことを指す。〈Wikipediaより〉”
〈まず山に登る前の準備を〉
縦走の場合は登る場所と下りてくる場所が違うので、車を二台用意して御殿山登り口の(高照禅寺の)駐車場と大日山登り口近くの村営駐車場の二か所にそれぞれ駐車しておくのがベスト。 車二台を回す時間も考え、十分に時間に余裕をもたせておいた方が良いです。縦走の場合は車二台が必須です!
高照禅寺の駐車場にある遊歩道案内板で、だいたいのコースを子どもと一緒に確認してから登りましょう。実際はこの絵のような簡単ではなく、もちろん高低差がありますよ。
高照禅寺前の橋を渡り、さぁ~出発です‼
不動の大イチョウを通過。イチョウの中には祠があり、いつも登山者を見守ってくれています。この先は、急な上りが続きます。
子どもに押してもらうほどの急な傾斜。
急斜面を登り終え、ようやく山の中腹に着きました。ここには大黒天様が祀られています。まずは「安全に山を登って下りてこられますように」と、拝んでおきましょう。
大黒天様の付近では、遠くに富士山も見えるほど眺めがいいです。
大黒天を過ぎてからは、急な階段と杉林の尾根道がつづきます。
途中の東星田(とぼしだ)集落への登山道は、随分前から通行止めで行けませんので、ご注意ください。
御殿山山頂手前の分岐点。ここから直登に上ります。
御殿山山頂からの眺め 「う~ん、いい気持ち‼」この景色を見ながら昼ごはんを食べると、よりおいしいですよ。
御殿山363.5mの山頂の標識は、大きな木の下。ここでも大樹が登山者を見守ってくれています。
御殿山山頂から大日山までは急勾配な階段があり、怖い人はしゃがんで安全確保しながら進みましょう。ストック(杖)があると、階段の下りがとても楽なので持参することをおススメします。
2019年秋の台風の影響で倒木が多いので、気をつけてください。まだまだこんな状態の山の中ですが、倒木を切ってくれており、倒木を切った枝などが散乱している間をかき分けながら歩く感じです(2021年1月現在)。
誰がやってくれたのか分かりませんが矢印は、山の中でありがたい存在です。
山の稜線を歩きます。このような小さなピーク(頂上)を何個か越えたら、大日山へはもう少しです!
ようやく大日山山頂到着。ひとまず、休憩。長い道のりもようやくゴールがみえてきました。
大日山山頂には、大日如来像が祀られてます。下山の安全を願い、帰途につきましょう。
大日山山頂も太平洋から東京湾まで一望でき、広くて気持ちがいいです。 山頂付近は水仙のつぼみがたくさんあり、これから1月~2月が見頃でしょう。
村営駐車場(無料。トイレと案内板あり) ようやく車を停めた駐車場にゴールに到着‼
「お疲れ様でした~。」
~母の登山雑記~
子ども達がまだ小さい頃は、子どもを背負子で担ぎ房総の低山を登っていましたが、子どもも大きくなると自分の足で登れるようになってきました。 年齢を重ね子ども達の体力もついてくると、自分が一番ついていけてないと感じます。それでも唯一家族でチャレンジできる山登りをこれからも続けたいと思っています。
子どもの成長に合わせて少しずつ、チャレンジする山を変えていくのもいいですよね。 家族で達成感を味わえる山登り始めてみませんか?
〈参考にしたもの〉
◯千葉県の山(新・分県登山ガイド11) 山と渓谷社 2006年印刷版
◯YAMAP https://yamap.com/maps/1011/trails
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