自然のヒーリングスポットin南房総【2】大房岬自然公園

自然度の高い癒しに着目したシリーズ、第一弾の滝に続き、次は海の癒しを体感できるスポットをご紹介します。

海に囲まれた房総半島の中でも、ある”特徴的な癒し” のヒーリングスポットとしておすすめしたいのが大房岬自然公園です。館山自動車道の終点・富浦インターを降りて車で10分というアクセスの良さにもかかわらず、海と森のミックスしたダイナミックな自然を楽しむことができます。

というのも、この公園は戦時中は東京湾を護衛するための要塞として秘密裡に整備されていました。そのため里山的な利用を免れ、過度な自然環境の開発がされず豊かな自然が残ったと言われています。
実際に歩いてみると、ここが森林浴の優れた効果が認められた「森林セラピー基地」になっているのも頷けるはず。マテバシイの大木の森を見上げながら、海のあるエリアを目指して下っていきましょう。

 

大房岬自然公園の海の特徴、それは 海を「俯瞰」する視点が得られること

大房岬自然公園には四つの「園地」があります。中でも開放感が抜群なのは「南芝生園地」。森を抜けた先に突然現れる、海まで開けた風景には訪れた人誰もが感嘆の声をあげることでしょう。

ふわりと海を渡ってくる潮風、頬に受ける暖かい日差し、日に焼けた芝生の匂い。
水平線の向こうに目をやると、館山湾から千葉の最西端・洲崎までシルエットをなぞることができます。太陽を受けてキラキラと輝く海には、目をこらすと地元漁師の船が旗をあげて停泊している様や、館山の漁港を出発した大型船が遠くでゆったりと海原を漕いでいる様子が見られるでしょう。また、寄せては白いしぶきをあげる波を眺めていると、心の緊張がおのずととけて落ち着いてくるのが分かります。

そう、大きな風景を俯瞰する行為には、人の視野を広げ、心身をリラックスさせる効果があるようです。普段忙しく目の前のことをこなしていくことに精一杯でいると、視野が狭くなり、それ以外の物事へ意識をやらなくなりがち。フィジカル面でも、ふだん手元のスマホの画面を注視している眼球は、遠方を見ることで良い運動・ストレッチになるはず。不調なときほど自然の中へ出かけて、ついつい自分へ向けて攻撃的になる「自我」を、大きな景色の中に放り込んでいただきたいと思います。

<癒しのワーク>
5分でもいいので、大海原を眺めて深呼吸してみてください。
できればゆったりとした姿勢で座って、視覚・聴覚・触覚といったご自身の感覚を澄ませて、波のゆらぎを「聴く」ようなつもりで。そうすると自ずとご自身の波長が穏やかになり、整ってくるのがわかると思います。

波の動きには、人をリラックスモードにする「ゆらぎ」があると言われています。「1/fゆらぎ」と言われますが、波や炎の揺れ、水の流れる音、木の木目など、自然界には多くのゆらぎが存在します。これは一定のようでいて、規則的なものと不規則なものが調和した状態。人は五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)を通して、この「1/fゆらぎ」を感じ、生体のリズムと共鳴すると、快適と感じると言われています。

爽快な開放感とゆらぎによるリラックス効果、南芝生園地でぜひ体感してみてください!

 

もう一つの「ゆらぎ」スポット、地球を感じる「海蝕崖」へ

南芝生園地から東へ行くと、「海岸園地」というもう一つの広場があります。ここからは大房岬のシンボルでもある、断崖絶壁の巨大な「海蝕崖(かいしょくがい)」が望めます。およそ一千万年前の火山の噴火で隆起したというこの崖は、海の中で波に侵蝕されていた幾重にもなる地層が海上に姿を現したもの。地球のスケールが感じられるとともに、この地層のうねりもまた自然界が織りなすゆらぎのように思えます。

大房にはきっと他にもたくさんのゆらぎスポットが見つかるはず。そんな視点でのお散歩も楽しいかもしれませんね!

 

大房岬自然公園 http://taibusa-misaki.jp/
大房岬自然の家 http://taibusa.jp/
南房総野遊び倶楽部(大房のイベント情報) https://www.facebook.com/minamiboso.noasobi/

 

 

 

南 芙蓉

南 芙蓉

秋田県出身。 生粋の房州人である夫と結婚し、2014年から南房総市民に。自然学校でずっと働いてきましたが、現在は二人の育児に没頭中。子どもとママを対象にした自主保育を立ち上げ、仲間と一緒に自然を楽しむ活動をしたり、 家族で海へ山へキャンプへと出かけたり、毎日が夏休みみたいな(笑)南房総ライフを送っています。 そんな中、たくさんの人に、特に都市部に住む人に、体験してほしい南房総の自然がある、と強く意識するようになりました。私も大学で上京した際、都市の楽しさと同時にストレスを痛感した人の一人。南房総があなたのオアシスになれば嬉しいです。

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