自然体で日々進化「田舎暮しは楽しい!」 ご夫婦移住物語 【1】ツトムさんとユウコさんの場合
こんにちは、南房総市和田町在住のあわみなこです。
2014年3月に東京都調布市から移住してきました。
このブログ、TURN南房総では移住の先輩たちを紹介しています。
ある日のこと。
久しぶりに会った知人から「近くにすてきなご夫婦が引っ越してきたよ。自分たちで家をリフォームしていて、猫も好きなんだって」と耳寄りの情報が。
さっそくお邪魔してきました。
こうして田舎へやってきた
外房の海が望める高台の家で出迎えてくださったのは、ツトムさんとユウコさん(仮名)ご夫婦と猫さんたち。
ツトムさんとユウコさんは10数年前、30代も残すところあと少しという年頃で東京から鴨川市へ移住、そして昨年2020年に南房総市和田町へとやってきました。
現在自宅をリフォーム中。ユウコさんは「壁のこの辺りは私が塗りました。難しかったです」と微笑み、ツトムさんは、製作中の薪ストーブを見せてくれ「冬に間に合うように作りたいけど、この家、暖かいんだよね。要らないかも、薪ストーブ! ハッハッハ!」と豪快に笑います。
コロナ禍のマスクでお顔がよく見られないのが残念ですが、美男美女のご夫婦です。
東京での生活を離れ、鴨川に移住した胸のうちをお聞きすると…
「東京で同じ仕事をするのに飽きちゃってね~。アハハ! それに当時、世の中でいろいろな事件があって『食の安全』ということを考えるようになったし、田舎暮らしや農家に憧れたんです」
と、ツトムさん。自然の中で過ごすことが好きなユウコさんも田舎暮らしへ踏み出すことに賛成、三浦半島か房総半島かと住まいを探し、見つけたのが鴨川市内の築70年以上のお家。敷地は300坪ほどです。
家賃は月1万円と破格でしたが家の老朽度は半端なく、自分たちでDIYしまくらなければ住めるようになりません。東京のお家を解体したときの資材を鴨川まで運んで修繕に使いました。庭では無農薬で野菜を作り、鶏も30羽ほど飼い、いろいろと苦労もありましたが充実した田舎暮らしが始まりました。

美人猫さんのお出迎え
田舎暮らしが進化した
あっという間に数年が過ぎました。
いろいろな野菜づくりにチャレンジ、奮闘するも農業で収入を得て生活するのは諦めました。けれどもツトムさんのキャリアは進化しつつあります。もともと車関係、主にメカニックの仕事をしており、そのスキルは田舎でも活かすことができました。その上、農機具の取り扱いもお手の物となり「タイヤのついたものならなんでも」と相成っています。ユウコさんも鴨川市内で経理事務の仕事を得、趣味のフラダンスは地元のレストランのショーで踊れるほどに。
そして4年前に今の家と縁がありました。眺めの良さに一目惚れしたのです。また自分たちでリフォームして住もうと思っていましたが、2019年9月の令和元年房総半島台風で屋根が飛んでしまったので、思い切って建て替えることにしました。すっかり上がったDIYの腕前に加え、地元の大工仕事ができる仲間の力も借りて、ロフト付きで窓が多く、採光豊かな家が完成に向かっています。
東京から移住してきて以来、ツトムさん、ユウコさんのお二人は、この土地で暮らす多くの友人とつながりながらご自身の生活を築いてきました。地域通貨の「あわマネー」がきっかけになったご縁も多かったということです。「あわマネー」については、以前「地域通貨『あわマネー』が面白い!!」でもご紹介しました。
お二人の田舎暮らしはお家同様、いつも進化しつづけています。

雨の日でもこの採光!
日々を楽しむ
お二人にこちらでの生活で思うこと、南房総への移住に興味を持つ人への一言を、お願いしました。
「たまにデパ地下で買い物をしたいな、と思うこともありますが、南房総は空気がおいしいし、そこら辺に普通に咲いているお花もきれい。月の光が浮かぶ夜の海の美しさは格別です」とユウコさん。
「こちらに来て仲間つながりで、竹炭の作り方を覚えました。竹はこの辺にたくさんあるし、土壌再生資材としても有用性が高いし、商材として多くの可能性があります。体力とやる気がある人がいたら、作り方を教えます!」とツトムさんからは力強いコールが。
鴨川、そして和田町へと土地に根を張って、お仕事も人とのつながりも広げたツトムさんとユウコさん。
日々の生活、周りの人との関係を大切にして着実に進むお二人は、理想的な「移住の先輩」だと思います。
薪ストーブが完成したらまた伺いますので、引き続き楽しい日々を!