次に向かうまでの南房総を、軽やかに楽しむ

2021年5月に南房総へやってきた石田佳希(いしだよしき)さん。縁がつながり、現在は南房総市岩井にある「101 BEACH PARK COFFEE STOP」のバリスタとしてお店に立っています。ふわっとしていて都会のオシャレな若者という外見の石田さんが、どのように南房総に移住したのか、南房総生活をどんな風に楽しんでいるのか、聞いてみました。

「山奥ニート」から南房総へ

石田さんは現在29歳。千葉市で学生時代を過ごし、勉強をしながら美容系の仕事に就きますが5年でカフェ業界へ転職。
カフェ業界でさらに5年働いたのち、接客業に自身が消耗してしまい、当時の仕事を辞め、これからどうしようか考え始めたときにある1冊の本と出会います。
その本とは『「山奥ニート」やってます/石井あらた』。和歌山県の山間集落のシェアハウスでなるべく働かず月収2万円で暮らす、という生活が描かれています。
当時ニートだった石田さんはこの本を読み、シェアハウスの見学に申し込んで「山奥ニートに会いに行こう」と思い立ちますが、ちょうど新型コロナウイルスの流行が拡大し、見学が中止になってしまいました。
じゃあどうしようかな?と思い、アルバイトを探した石田さんの目に留まったのが、南房総での季節限定農業バイト。もともと自然に興味のあった石田さんはこのバイトをきっかけに南房総へやってきたのです。

縁あってスタッフに

南房総にやってきた時は、カフェ業界には戻りたくないと思っていたという石田さん。ただ、カフェ自体は好きだったので、自然と南房総でもカフェに足が向いていました。
そこで出会ったのが「101 BEACH PARK COFFEE STOP」です。オーナーの八木さんと話すうちに「好きなことをした方がいいんじゃない?」という言葉をもらい、好きなカフェ業界に戻りたいという気持ちが生まれたと言います。

「カフェ業界に戻ると言っても、都心的な場所はもういいかなと思いました。自然に近い暮らしができたらという想いもあったので、自分でお店を始めることも考えましたがやはり大変かなと。そこで、オーナーの八木さんに当時営業していなかった平日の営業をやらせてもらえないか、と相談を持ち掛けたんです。そうしたら、じゃあ一緒にやろう!となって話が進んで、スタッフになって週末も含め僕がお店を切り盛りすることになりました。自分でもビックリの展開でしたね(笑)」

南房総は次に向かうまでの停留所

石田さんに南房総での生活について聞くと、
「とにかく、歩いて海に行ける場所に住めているのがすごいなと思います。人生でこんな場所に住んだのははじめてなので。僕、免許を持っていないんですが、自転車で岩井周辺をサイクリングしたり、電車と徒歩で南房総エリアのカフェ巡りもしています。お店に来てくれる人もですが、個性的な人が多くて面白いですね。人が多い場所だと逆につながりが深まらないことが多いのですが、南房総は垣根がない人が多くて職業や年齢など関係なくつながりが増えやすい印象で、魅力だなと思います」。

自身の今後について聞いてみると、
「自分のことは、どうなるのか分からないですね(笑)ただ、あんまり最終地点とは思っていなくて。ウチのお店の名前は「COFFEE STOP」で、バスストップ=停留所みたいなイメージなんです。色んな人が集まってそれぞれの場所に旅立つような。僕自身もそうで、今は南房総という停留所に停まって過ごしているという感じですね」。

今の時代を象徴するような軽やかな感覚で南房総の生活を楽しむ石田さん。「101 BEACH PARK COFFEE STOP」で石田さんが丁寧に淹れてくれるおいしいコーヒーを飲みながら、話をしてみると新しい視点をくれるかもしれません。

 

101 BEACH PARK COFFEE STOP
住所:千葉県南房総市久枝444-4
電話:090-6531-4922
営業時間:10時~17時
定休日:不定休(営業日はInstagramを確認ください)
Instagram:https://www.instagram.com/101beachparkcoffeestop/?hl=ja

お店の紹介記事はコチラ⇒岩井の海風にまじりあう都会の風を感じるコーヒーショップ「101 BEACH PARK COFFEE STOP」

フジイ ミツコ

フジイ ミツコ

山口県出身。 フォトライター。 南房総の海辺に夫婦で移住し10年ほど。 ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。 南房総の素晴らしいロケーションを活かしたフォトグラファーとしても活動中。

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