里山暮らしに必須!? スズメバチトラップ

田舎暮らしを始めると、都会に住んでいたときに比べてハチに出くわす場面が多くなります。住む環境にもよりますが、巣を作られることも……。

春先、ハチが巣作りをスタートするころ、わが家の軒先に出入りするオオスズメバチを連日目撃。こんなところに巣を作られてはたまりません! 急いで対策を調べ、実行したことをここで共有したいと思います。

紙袋でハチに巣を作らせない!?

以前アシナガバチが軒先に出入りしていたときに設置したのが、紙袋。茶色い紙袋を軒先にぶら下げることで、他のハチが既に巣を作っていると思ってその場所を去ると聞いたのでやってみました。

ハチ対策

結果、アシナガバチがきたときはこれを設置することでこなくなりましたが、さすがは最強のオオスズメバチ、全く効果なし。人によっては、袋をくしゃくしゃにしてから設置した方がいいという人もいました。

スズメバチトラップの設置

いろいろな人の意見を聞いたところ、スズメバチトラップが一番だということに。ペットボトルを使って自作しているという人もたくさんいましたが、作る時間がなかったのと「売っているものが一番効果あり」という言葉を聞いて、失敗している場合ではないので購入することに。

スズメバチトラップ

2種類の誘引剤を混ぜ入れ、水を加えてフタをして組みたてます。設置場所は、地面から1.5~3メートルが効果的とのこと。

スズメバチトラップ

よく通る場所に設置してしまうと、誘引剤につられてやってくるスズメバチたちに遭遇しやすくなってしまうので、普段通らない場所に設置します。

これのおかげか、その後オオスズメバチがわが家の軒先にくることはなくなりました。来年はこの容器を再利用して、誘引剤を手づくりして設置してみようと思います。

たくさん設置しすぎると生態系を崩して他の虫が大量発生することもあるので、必要最低限の場所にだけ設置する方がいいようです。

肉食性のオニヤンマでハチを撃退!?

大型のトンボ、オニヤンマは肉食性で、ハエやアブ、ハチなどを捕食しているそうです。そのため渓流釣りやキャンプをする人たちの間で、オニヤンマを模したフィギュアが人気で、身に着けていると虫が寄ってこないのだとか。友だちが自作してくれたオニヤンマが、わが家にやってきました。

オニヤンマ

普段は軒先で番をしてくれているオニヤンマ。夏の田んぼ作業ではアブが出るので、オニヤンマも一緒に連れて行きますが、アブは来ました(笑)。 腰の位置に付けたときだったので、次回は帽子に付けてみました。その効果かたまたまなのかはわかりませんが、帽子に付けたときアブは現れませんでした。

対策していても、ハチやアブ、ムカデ、ヘビに噛まれたり刺されたりしてしまうことはあります。そんなときに役立つのがポイズンリムーバー。

ポイズンリムーバー

刺されたらすぐにポイズンリムーバーで毒素を抜きます。その後の腫れや痒みが酷くなりにくいので、一つは常備しておくことをお勧めします。

好む好まないは別にして、里山暮らしには終わりなき虫との“戦い”がつきものです。戦いととるか、交流ととるかは自分次第。突然虫に出くわすとびっくりして慌ててしまいますが、それは虫も同じこと。いきなり自分よりも大きな人間が目の前に現れたら、相当驚くはず。どんな虫とも仲良くなるのはかなりハードルが高いですが、ほんの少しでも虫の気持ちになってみると少しは可愛く思えてきます。見た目が怖い姿でも、意外と自分の嫌いな虫を食べてくれたり、悪さをしない益虫だったりするのですよ。

虫たちにとっても心地いい場所に自分も入れてもらっているのだから、お互いにとっていい関係を築けるように対策・対応していきたいですね。

なべたゆかり

熊本生まれ、兵庫育ち。 国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。 築百年余りの古民家を改修しながら、犬、猫、ヤギとの生活を満喫中。 田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。 ◆安房暮らしの日常ブログ https://awaawalife.com/ ◆インスタグラム https://www.instagram.com/awaawa_life/?hl=ja

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