自然体験ガイドが語る!南房総の自然フィールドの魅力、ポイント6つ

「南房総って常春だね」との友人の言葉に、なるほどと膝をうったことがあります。真夏の酷暑を除けば、年中温暖で晴れの日が多く過ごしやすい南房総の気候。普通は寒い冬もこちらはお花のシーズンとなり色鮮やかなイメージがあることも関係しているかもしれません。いずれ南房総は、日照率ワースト1の秋田県出身の筆者に言わせてもらえば、温暖な気候のおかげで最高に心も体も明るく健康に過ごしやすい楽園に思えます。(もちろん故郷も大好きです!)

南房総在住7年目、自然体験ガイド10年以上の筆者が、今回の記事では南房総・安房エリア(※)の自然のフィールドの特長と魅力をギュッと凝縮してお伝えしたいと思います。
自然好きで、自然を求めて移住先を検討されている方に、お役に立つ情報があれば幸いです。
※「安房」…南房総市・館山市・鴨川市・鋸南町を含む房総半島の南端のエリア。

①<海>穏やかな内房、ダイナミックな外房。海のフィールドのバリエーションがすごい!

房総半島の最西端・洲崎を境に、東京湾に面したエリアを「内房」、その外側の鴨川や九十九里方面へ連なるエリアを「外房」と呼びます。六市一村が合併した南房総市は、旧三芳村以外は海に接しており、同じ市内で内房と外房のどちらの海も楽しめるのです!


内房の海は波が穏やかで遠浅なところが多く、ファミリーでの海水浴やSUP、カヤックなどのアクティビティ向き。外房の海は太平洋からの大波でのサーフィンに適しています。また、内房・外房とも釣りのスポットが多いので、私の夫は朝の出勤前に暗いうちからいろんなところへ出かけていきます(笑)。
その時々の風や潮などを見ながら、いくつもある海のスポットをセレクトできるのは、半島の先端部に位置する南房総だからこその利点でしょう。

 

②<海>東京湾…なのにキレイ!生き物豊かな南国のような海

内房の海が「サンゴの生息の北限域」なのはご存知でしたか?それだけ海が温かい理由は、南から流れてくる「黒潮」にあります。黒潮は東京湾へ入り込みぐるりと回って、洲崎を越えて太平洋へ抜けて行きます。その波に乗って、南からカラフルな熱帯魚たちが館山・南房総の海へとやって来るのです。人気の群青色をしたソラスズメダイの群れや、サンゴイソギンチャクの中でクマノミが見られることもあります。暖かい水域を好むタカラガイも、このあたりの海では50種類も確認されているほど。
磯遊びやシュノーケリングをすると、この海の透明感と地域の生き物たちの豊富さに驚きます。これこそ間違いなく、南房総の宝です。

 

③<海>海越しに富士山が見えるのは日本でも内房だけ!

ちょっと豆知識になりますが、日本広しと言えども、富士山が海の先に見えるのはここ内房からだけなのだそうです!
真っ青な空と海にぽっかり浮かぶようにそびえる霊峰・富士山。ここ南房総の人たちは、昔から漁師も農家も海の向こうに富士山を眺めてきたのだと思うと、神秘度が増すというか、ここならでは富士山への感覚があったように思えます。


南房総市フォトバンクより

 

④<山>冬でも登れる!むしろ快晴になりやすい冬こそオンシーズン

先の話ともつながるのですが、安房エリアの主要な山のピークからはほぼ必ずと言っていいほど富士山が見えます。
雪をかぶった富士山が裾野まで凛と見える姿は、空気が澄んでいる冬ならではの風景。それを山の上から眺められたときには、心が洗われるような爽快感があり、自然と手を合わせたくなります。
また、冬に山登りをしようと思うと、登山道までの道の凍結や積雪が心配なところですが、南房総ではそれはほとんどないのでアクセスしやすいこともポイント。
夏は暑かったり虫がいて苦手…という方にも、ぜひ房総での静かな冬の山登りをおすすめします。

 

⑤<山>標高が低く、子どもでも登れるハイキングに最適な山ばかり

登山が趣味の筆者にはちょっとかなり残念な項目ではありますが、千葉は「山ナシ県」といじられるほど、高い山がありません(最高でも愛宕山の408m)。
一人であるいは親子で、「ちょっと山登ってみようか」という時にちょうどよい山が揃っています。登山というと山深い場所を想像して、少し怖さを感じる方もいると思いますが、房総の山は照葉樹が多く明るいせいか、親しみやすい雰囲気があるように感じます。


ちなみに千葉の山にはイノシシはいてもクマがいないことも安心ポイントかもしれません。

 

⑥<キャンプ>もはや通年がキャンプシーズン!キャンプ場選びの楽しみも

昨今のキャンプ&アウトドアブームで、温暖な南房総・安房エリアのキャンプ場はさらに人気が高まっています。キャンプ場の運営者が「オフシーズンがなくなった」と言っていたほど、冬の間でも週末は予約で埋まるようになってきたとのこと。
山あり海ありのフィールドも多様ですし、価格の面でも格安のものからグランピングのようなゴージャスなものまで、いろいろな選択ができます。
新しいキャンプ場も続々と増えてきており、房総のキャンプ場は百花繚乱状態。お気に入りを見つける楽しみ方もできそうです。

 

いかがでしたか?他にもいろいろなポイントがあると思いますが、いずれ、南房総に暮らしていると本当に自然遊びに事欠きません!季節×場所×一緒に遊ぶ人で楽しみ方がいくらでも広がります。私もまだまだ深めていけそうです。

南 芙蓉

秋田県出身。 生粋の房州人である夫と結婚し、2014年から南房総市民に。自然学校でずっと働いてきましたが、現在は二人の育児に没頭中。子どもとママを対象にした自主保育を立ち上げ、仲間と一緒に自然を楽しむ活動をしたり、 家族で海へ山へキャンプへと出かけたり、毎日が夏休みみたいな(笑)南房総ライフを送っています。 そんな中、たくさんの人に、特に都市部に住む人に、体験してほしい南房総の自然がある、と強く意識するようになりました。私も大学で上京した際、都市の楽しさと同時にストレスを痛感した人の一人。南房総があなたのオアシスになれば嬉しいです。

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