1歳の子どもと一緒に家族で移住し協力隊に。ヘルスツーリズム推進担当・相川千晶さん【南房総市地域おこし協力隊インタビュー】

京都出身の相川千晶さんは、自然豊かでアウトドアを楽しめる環境で育ちました。
東京で子育てをしているとき、もっと自然豊かな場所で子どもを育てたいと思い、田舎への移住を考えたそうです。

地域おこし協力隊相川千晶さん

自宅事務所スペースで仕事をする相川千晶さん

電子母子手帳を作ったり、お医者さんを取材して健康情報を発信したりするweb編集やIT系の仕事をしていた千晶さん。当時、南房総市の地域おこし協力隊は3人の募集があり、その中の一つ、ヘルスツーリズムに関わる仕事に興味を持ちました。夫である相川武士さんは、観光振興支援スタッフに応募し、夫婦2人で地域おこし協力隊として仕事をすることになったのです。

2017年11月に着任し、不動産屋を介して千倉駅近くの家を借りました。11月ということもありすぐに入れる保育園が見つからず、一時預かりを利用しながらの勤務。
どうしても一時預かりを利用できないときは、子どもも一緒に当時席のあった市役所に通いました。当初はまだ車もなく、本数の少ない電車を利用し、千倉駅から富浦駅へとベビーカーを押しながら出勤していたそうです。

地域おこし協力隊としての移住と、任期終了後について

個人的に移住するのと違い、地域おこし協力隊として市のバックアップがあるので地域に入りやすい面があります。そして、近隣の地域おこし協力隊メンバーとの交流で、プレゼン会や情報交換をする場もあります。協力隊のコミュニティ、移住者のコミュニティ、子育てのコミュニティなど、人と出会い交流するチャンスが数多くあるようです。

地域おこし協力隊は、各市町村の考え方、担当者の考え方によって協力隊の働き方も違ってきます。着任後、仕事内容がイメージと違っていても、疑問や悩みを相談できる相手がおらず、辞めてしまう人も全国にはいるようです。
そんな中、南房総エリアで活動する地域おこし協力隊との情報交換はとても重要。任期終了後もOBとして、地域おこし協力隊の力になりたいと話します。

地域おこし協力隊相川千晶さん

千晶さんも関わっているヘルスツーリズムプログラムの様子

今年で任期を終え、その後独立を目指している千晶さん。
今後は、メンタルのヘルスツーリズム・プログラムを作り、南房総で行われている癒しプログラムをまとめた窓口を作りたいと言います。都会で働く疲れた人が癒される、心を健康にするメディア作り。地元の人にもおもしろいな、と思ってもらえるようなものを作りたいと目を輝かせます。

岩井駅から徒歩数分の場所にある新たな拠点で、相川夫妻がどのような場を作り上げるのか、今後も目が離せません。

「夫婦で地域おこし協力隊に。観光振興支援担当・相川武士さん【南房総市地域おこし協力隊インタビュー】」はこちら。

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