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「たてやま・海辺の鑑定団」って?代表の竹内さんのお話を聞いてきました!

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館山市にあるNPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」の代表、竹内聖一さんよりお話を伺いました。 竹内さんが語るこれまでの歩みや活動に対する想いから、沖ノ島やその周辺地域への愛を感じました。 そして、これからの生き方や未来を考えさせられる時間でもありました。

NPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」とは?

2004年に千葉県館山市で設立されたNPO法人です。

海辺の鑑定団ロゴ

【海辺の鑑定団ロゴ】何が描かれているかわかる方は海辺の達人かも!? 画像提供:たてやま・海辺の鑑定団

設立当初は自然体験がメインで、過去2度のエコツーリズム大賞にも選ばれており、安房地域でのエコツーリズムを実践する先駆けのような存在でした。現在は沖ノ島探検ガイドツアーなどの自然体験プログラムと沖ノ島周辺の環境保全や再生プロジェクトを中心に、海や山について知ってもらう活動を行っています。 今回は設立当時のメンバーであり代表者でもある竹内さんにお話を伺ってきました。

竹内さんの生い立ちや、NPO法人を設立するまでの経緯を教えてください

ーー 竹内さんは移住されてきたとお伺いしています。館山へ来ることになった経緯などをお伺いできますか?

 生まれは東京で、高校生から千葉の市川に住んでいました。もともと父が釣りが好きで、自分も好きです。だからといって館山に接点があったわけではなく、高校生の頃、友人のつてで訪れたくらいですね。

館山に越してきたのは2001年です。それまでは柏市の電気屋さんに新卒で勤めていました。バブル崩壊後で景気が落ち込み、人員がどんどん減らされるにも関わらず仕事量は変わらず、今でいうブラック企業でしたね。残業を月100時間以上していて、「なんか違う」と思って仕事を辞めて館山へ移住しました。

当時は今ほど移住する人がいなかったので役所に行っても「移住、、ですか?」みたいな対応でした。館山を選んだ決め手は、生まれた場所の東京、育った場所の市川から近かったことです。

ーー 移住されてからはからどのような生活だったのですか。今のような活動をする予定はありましたか?

 移住当時は今のような活動をするとは思っておらず、NPOを設立するなんてまさかでした。職安で紹介された館山の平砂浦のホテルに就職して、サラリーマンをしていました。

ホテル周辺の自然がとても魅力的だと思っていたのですが、それらが有効活用されてないことが残念で。なので自作の自然観光マップのようなものを作って宿泊客に案内したりもしていました。

そんな中、2003年に館山市で募集していた海のガイド育成講座に参加したんです。そこで、海に関する知識や、自然体験活動の知識を得て、また人脈も広がりました。

そこからNPO設立まではあっという間でしたね。2003年の春に講座に参加して、夏に早速自然体験プログラムを実施、2004年の春には設立してました。当時流行りだったんですよね、NPOが。で、作った方がいいんじゃない?っていう、そんな感じだったと思います。

【竹内さん】周囲が釣れなくても竹内さんだけは釣れるという魔法を持っているとか!?写真提供:たてやま・海辺の鑑定団

活動に関して、そしてこれからのことについて教えてください

ーー 設立当初は自然体験がメインだったようですが、保全活動に力を入れることになったきっかけはあるのでしょうか。

 そうですね。設立当初は自然体験がメインでした。2003年に参加した講座も自然体験活動リーダー養成のようなものでしたし。その後、自然環境の保全と活用であるエコツーリズムの仕組みの重要性を認識しました。

さらに転機は2013年だったと思います。沖ノ島の木々が弱っている気がして、館山にお住まいの木のお医者さんに診てもらったんです。その時の診断は、「確かに少し弱っているけれど、今すぐ治療が必要なわけではない」ということで、その時は島内では何もしていません。

でもほぼ同時期に海岸沿いに沢山いたアマモ(注)が少なくなっていたのに気づいたんです。これはまずいのではないかということで、まずアマモ場の再生に力を入れました。そんな中で、2019年の台風によって島内が大変なことになってしまい、そこからは島全体の再生活動に力を入れるようになりました。

(注:アマモは海草の一つで「海のゆりかご」と呼ばれています。多くの生き物の棲家や餌場、産卵場となっており、海の生態系を育む海草として大切な役割を担っています。)

ーー 活動していく中で様々な気づきがあって、それによって活動にも変化があったんですね。変化に対しての想いやこれからのことについて聞かせていただけますか。

 もともとは自然について知ってもらえたらいいなという想いでした。でも2019年の台風もそうだし、ここ10年位でびっくりするような変化が起きているんですよね。自然のサイクルで考えると10年なんて短くて、その中で劇的な変化が起きているのではないかと。そういった変化を伝える立場にあるのかなと思っています。

楽しいことだけじゃない、今ここにあることを伝える必要があるのかなと。

また、森の再生には50年以上の年月がかかるので、どう次の世代にバトンタッチするのかとか、どういう未来になるのか、またそのためにどういう生き方をしていくのかを問われている気がしますよね。

正解はわからないけれど。今、自分ができることを考えてやっていくしかないのかなと思ってます。

沖ノ島

【2017年の沖ノ島】当時は木々が生い茂っています 写真提供:たてやま・海辺の鑑定団

沖ノ島

【2021年の沖ノ島】台風の影響で木々が倒れた森の様子がわかります 写真提供:たてやま・海辺の鑑定団

インタビューを終えて

今回のインタビュー中、私は何度も感極まってしまいました。なにか特別なことを言われたわけではないのですが、自分だけじゃなく周りの人や次の世代のことを考えて行動されているところに、グッときて、マスク越しに鼻水をすすりながらのインタビューになりました。
竹内さんから発せられる言葉はどれも真っすぐで、沖ノ島やその周辺地域に対しての愛を感じました。地球環境の危機が叫ばれて久しく、毎年どこかしらで自然災害がおきています。でもどれも対岸の火事状態で、2019年の台風のことも風化しつつある私に対して「一体何がおきているのか」「これからをどう生きる?」これらを本気で伝えてくれている気がしました。しかも誰にやらされるでもなく「沖ノ島が好きだから、海が好きだから」というピュアな気持ちを源にしている姿がとてもかっこよかったです。
また、インタビュー内で何度も「わからないんだけれども」とおっしゃっていたのが印象的でした。これが正解!と決めつけず、やりながら進んでいく姿も竹内さんの魅力だと感じました。
竹内さんは決してテンションが高いわけではなく、大きな声で熱弁する方でもありません。でも、この穏やかさの中にある暖かさを感じて、一緒に活動したい!と思う方が多いのかもしれないなと思いました。

次の沖ノ島の再生活動に実際に参加させていただく予定です。 体験レポートも掲載予定ですので、お楽しみに!

NPO法人たてやま・海辺の鑑定団
所在地:〒294-0034 千葉県館山市沼979 海からの贈り物館内
TEL:0470-24-7088
公式サイト:https://umikan.jp/

 この記事を書いたのは…

かわなまき
かわなまき
千葉県南房総市出身
大学卒業後、東京の住宅ローン会社勤務、ネパールでのボランティアを経て、帰郷。農業、社会福祉、地域活性に興味あり。「全てを同時進行したい」と、何とも欲張りな私は、クラウドワーカーという新しい働き方を開始しました。そんな私の身近な「もの」「こと」を記事にしていきます!

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