「地域に合ったITと一歩先のクリエイティブを」地域おこし協力隊を卒業して~相川武士さんの場合

妻である相川千晶さん(千晶さんの記事はこちら)と一緒に2017年11月に南房総市地域おこし協力隊に着任した相川武士さん。(詳しくはこちらの記事をどうぞ⇒夫婦で地域おこし協力隊に。観光振興支援担当・相川武士さん【南房総市地域おこし協力隊インタビュー】
2020年10月末に任期を満了し、現在は地域おこし協力隊の活動で培った知識やネットワークを活かして、南房総市民として活動を始めようとしています。これからの活動について伺いました。


地域のIT屋として

地域おこし協力隊では、観光プロモーションに携わり、着地型観光・インバウンド推進や情報発信としてのICT担当をしていた武士さん。任期を終えた今、ITの知識を活かした活動をはじめています。
「地域のIT屋として活動したいなと思っています。まずは、観光事業者メインで、特に拠点のある富山地域ですすめていきたいなと。岩井地区には民宿が多いのですが、年配のオーナーがほとんどで、IT支援が必要な場合が多いです。そんなオーナーさんに、Wi-Fiなどの基礎的なIT設備の導入やパソコン・スマートフォン関連の設定など簡単なIT支援を行って、ローカル的なビジネス支援になればと思っています。より高度なIT設備やスキルももちろん提供できますが、今ここで本当に必要なローカルに寄り添ったIT提供をしたいですね。ITで困ったことがあれば連絡してもらって必要であれば足を運ぶ、という感じで。これから会社を立ち上げる予定です。」

一歩先のクリエイティブな教育を

現在、『志孝塾』の岩井校として主に小中学生向けの学習塾を行っている武士さんですが、教育についても活動を広げていきたいと言います。
「今は学習塾で算数や英語などの教科を教えていますが、プログラミングなどIT系の授業も妻と一緒に進めて行きたいと思っています。また、南房総ではなかなかできない学びも提供したいです。例えば、国際交流や楽器演奏、音楽や動画の作成など、子どもたちの自由な発想でクリエイティブなことができればいいなと。」

まとめ

自分のスキルをローカルに寄り添って柔軟に提供していこうとしている武士さんは、現在住居内にある店舗スペースを「岩井駅前交流拠点 boccs(ボックス)」という名前のスペースにし、妻の千晶さんとこれまで活用を始めようとしています。(boccsについては別記事にてご紹介します。)

地域おこし協力隊として移住し、このまま南房総に残ると決断した相川夫妻のboccsを拠点とした活動がこれから楽しみですね。

フジイ ミツコ

山口県出身。 フォトライター。 南房総の海辺に夫婦で移住し10年ほど。 ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。 南房総の素晴らしいロケーションを活かしたフォトグラファーとしても活動中。

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