農的暮らしとリトリートを求めて移住!AWAリトリート佐々木裕美さん

2008年に東京から南房総千倉地区に移住し、現在AWAリトリートを運営している佐々木裕美さん。どんなふうに南房総へやってきたのでしょうか?移住先を南房総に決めた理由と、移住体験者としてのアドバイスをうかがいました。

佐々木裕美さんってどんな人?

大阪出身の佐々木さん。移住する前は、東京の企業で環境関連の仕事をしていました。環境問題や食糧問題について知れば知るほどに、現代の消費社会の構造に疑問を持つようになり、「まずは自らの生活スタイルを変えよう」と人生観が変化。

「自給自足の農的生活」を始めるために仕事を辞め、1年半ほど山梨でファームマネージャーとしてハーブの栽培などを手掛けたのち、新天地を求めて2008年に南房総の千倉地区に移住してきました。

提供:AWAリトリート

移住してからやりたいと思ったことを行動に移してきた結果、農家として2ヵ所の農園で農業を行い、セラピストとしてリラクゼーションマッサージの仕事をし、安房地域の海岸を利用して砂浴実施するなど幅広い分野で活躍中。

自分のやっていることを多くの人にわかりやすく発信したいと考え年2017年にAWAリトリートを設立し、さまざまな形でリトリートを提供しています。南房総の自然に触れられる場を提供し、癒しや幸せなど感じてもらいたいというのがコンセプト。

佐々木さんの活動は、どれも利益を求めることが最優先ではありません。安房(あわ)地域全体が良くなってほしいという考えのもと、地元の宿泊施設やセラピスト仲間とのコラボレーションを企画中。

ハーブや安房地域の自然環境を活用したリトリートプランを提供していくことを目標に進化を続けています。

AWAリトリートについては、こちらを参考にしてくださいね。
自然の恵みと癒しをお届け!AWAリトリート【ハーブちくら編】
自然の恵みと癒しをお届け!AWAリトリート【Herb Nest、砂浴編】

移住の決め手は温暖な気候・心地よい空気感・都心へのアクセスの良さ

南房総を訪れたとき、温暖な気候やゆったりした雰囲気が気に入り「ここの住人になれたらなぁ」と直感的に感じたそうです。また、千葉は趣味であるサーフィンをするためによにく来ていた場所であり、農的暮らしをするのにもサーフィンをするのにも最適な場所でした。

さらに、東京へのアクセスがいいことも移住を後押しするポイントに。万が一南房総で仕事が見つけられなくても、東京に近いことで二拠点生活もできると考え、安心感につながり移住を決意できたそうです。

農業を始めるための第一歩として安房農業事務所を訪ね、その後、当時NPO法人いなかぐらし応援団として移住の支援をしていた方との出会いがきっかけとなり、次々と新しい人と出会うチャンスがめぐってきて、家探しを始めてからわずか2カ月半で南房総に移住してきました。

移住希望の方へアドバイス「覚悟や信念を持って行動を起こすこと!」

佐々木さんは自分の体験を「来る話は全部信頼して受けていったら、扉がどんどん開いていく感じだった。ずっとそんな感じかな。自分一人で何かできるわけではないし、人とのつながりが重要」と話してくれました。

移住するために必要なことは、「移住したい場所に何度も通うこと」と「やりたいことを始めること」だそうです。

「動かなければ始まらない。やる気さえあれば何でも始められるし、何でもできる。一段一段階段を上がっていけば視野が広がってくる」と自分の経験をもとにコメントをくれました。

また、若い世代が少ない場所ほど、新しい仕事を始められるチャンスがあるのだとか。

しかし、佐々木さんは移住してから順調に過ごしてきたわけではなく、何度もピンチや苦労を乗り越えてきました。女性が一人で移住して新たな事業を起こすには、相当な覚悟や信念が必要だそうです。

「全くの新天地で何のつてもなく、女性で一人でとなるとかなり勇気もいるし、まして、新規就農となると、実はかなりハードルが上がり、相当の努力がいります。なので、それなりの覚悟や信念がある方でないと、いきなり移住&独立起業というのは上手くはいかないでしょうから、あまり簡単にはオススメできないですが、本気の方にはぜひ挑戦して欲しいし応援したいです!」とアドバイスしてくれました。

移住を検討している方は、移住後の生活や仕事についてよく考えた上で何かしら行動することで、次のステップが見つかるのかもしれませんね。

【information】
AWAリトリートホームページ
https://www.awaretreat.com/
代表:佐々木裕美さん

ari-iku

千葉県南房総で生まれ育ちました。 現在2人の子供の子育て中です。 子供を出産してから、南房総が子育てに良い場所だと気が付きました。 大好きな南房総を全国に広めたい!と思っています。 みなぷれでは、おもに子供と楽しめる地域の情報を発信していきたいです。

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