南房総里山暮らし~絵描きが都内から移住して良かったこと~

南房総の山間部に移住して、四季折々に顔を出す山野草料理やハイキングを楽しめるようになった私。 そんな私も、数年前までは都内に住み、絵描き仕事や、出展などをして創作活動をしていました。今回は、改めて南房総の生活をふりかえり、自身の作品にも良い影響があったので、記していこうと思います。

「自分が削られていく」感覚から、「内側から何かが溢れてくる」感覚への変化

都内生活の頃は、展示会や色々なご縁も増えていき、そのこと自体はとてもありがたかったのですが、どうやら自分のキャパシティーを超えてしまったようで、徐々に、制作している時も、人間関係のお付き合いも、自分が削られていくような気持ちになっていました。雑務にも追われ、気づけば、部屋の窓やカーテンも閉めきり、ふと「今日は何曜日だっけ?」と思う日が多くなりました。外に出れば沢山の人がいて、街を歩けば色々なモノがあるのに、どこか孤独や虚しさを感じてしまい、いつの間にか、「自分はなにを描きたいのか」と、そんなことも分からなくなっていた気がします。

南房総へ移り、今となっては当たり前のことですが、朝は太陽の光で目を覚まし、木々の葉音や鳥の声が聴こえてくる環境がとても心地よく感じられました。人や住まいの距離感もほどよくあるため、創作は集中できるし、煮詰まったら作業着のまま散歩に行けるのも気楽です。 星もきれいに見えるので、流星群の時は寝袋に入りながら夜空を眺め、月の満ち欠けも気にかけるようになりました。 季節が巡ると花が咲き、そして誰に見られるでもなく散っていく姿に、なんとも心がふるえ、私の描きたい気持ちも自然と溢れてくるようになったのです。

作品を通してつながるご縁

作品を自身のサイトやSNSで公開していくと、南房総住まいの方や遠い土地の方からメッセージが届いたり、思いがけない仕事につながったりと、不思議なあたたかい気持ちになることが増えました。山作業をしている時も、寝ている時も、どこかで誰かが作品を観ていると思うと、嬉しさと恥ずかしさが入り交じりますが、作品を通してつながるご縁は、なにか共感・共鳴できる大切な機会だと思っています。

南房総で創作と自分に向き合う時間

今回は、南房総の生活を改めてふりかえってみました。里山に暮らしていると、いつの間にか、時たま行く都会が「良い刺激」に感じられて、以前よりも楽しめるようになっている自分に気が付きました。 私のように創作活動をする人や、自分と向き合う時間がほしい人は、南房総の環境に身をゆだねてみるのも良いかもしれませんね。

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美里歩来(Poccuru)

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