わくわくの種を探しに、南房総2拠点大学文化祭に行ってみた
11月末に開催された「南房総市2拠点大学 文化祭」は、南房総市が主催した「南房総2拠点大学」受講生たちの発表の場です。イベント内容については、みなぷれの記事をご覧ください。
快晴に恵まれた当日、受講生たちの発表を楽しみにしていた私は、11時のスタート時間より早く会場に入りました。なにがそんなに楽しみかって?今まで南房総2拠点大学を受講した人の中には、お店をオープンさせた人や、新たな事業をスタートさせた人たちがいるからです。
南房総2拠点大学受講後に、お店をオープンした「とんかつ屋みやはん」の記事はこちら。
今年の受講生たちが、南房総でどんな取り組みを行おうとしているのか。わくわくするような種はないかな?と、発表を楽しみにしていたのです。
台風被害に遭った地元を応援する、「タイ風焼きそば」
農業ビジネスチームが開発した「タイ風焼きそば」に野菜を提供している、「大紺屋農園」の足達智子さんが出店していました。道の駅にも出荷している足達さんの一味パウダーを手に、「塩分を控えられるからいいのよね」と話すお客さん。
足達さんが育てたレモングラスを使ったタイ風焼きそばの屋台から、異国を感じる香が漂ってきました。
匂いに惹かれて屋台におもむくと、この香りを出すために油でレモングラスを炒めているところでした。希望者にはすり下ろしたユズと、足達さんの一味パウダーをかけてくれます。辛いのは苦手なので、一味はほんの少しだけにしてもらいましたが、思ったほど辛くなくておいしいので、もっとかけてもらえばよかったと後悔。
「未知の駅」の発想と台風被害復興支援の提案
「ナリワイ的起業」コースを受講した工藤紘佑さんの発表では、「未知の駅」という面白い言葉が出てきました。南房総にしかないオリジナルなものやコトと出会えるお店であり、イベントであり、商品でありを提案。その提案の中には、「台風15・19号被害復興支援」として使用済みブルーシートの2次利用もありました。
ブルーシートを再利用してバッグを作るのですが、ただ作るだけではありません。子どもたちも一緒に作って防災意識を高めたり、ワークショップで子どもたちに絵を描いてもらったりという「未知の駅」らしい発想。
館山市で同じことを考え、サンプルを作っていた新田綾子さん。2人がこの文化祭で出会いました。
みんなのわくわくの種が、今後どんなふうに発展していくのか楽しみです。