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地元の人に教わる「稲ワラで作る宝船ワークショップ」に参加してみた

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南房総は富士山に沈む夕日が見られることでも知られています。その美しい夕日をほぼ毎日撮影し、活躍している方がいます。その人の名は、小出(こいで)さん。初めて知り合うと、必ずタカラガイの手作りストラップをプレゼントしてくれることでも知られています。

今回のワークショップは、小出さんがFacebook(フェイスブック)に投稿した告知を見て、集まった人たち8名と先生2名で実施されました。

稲ワラの宝船? 解体しながら構造を知る

稲ワラで作る宝船と聞いて、どんなものかイメージできますか? イメージしにくいかもしれないので、先に完成形を写真で紹介します。よく乾燥させたワラを、前日に少し水で湿らせておいてから編み上げる宝船。飾り付けすると、ご覧の通り。見た目がとても華やかになり、縁起も良さそう。

ワークショップが開催された会場は、南房総市三芳にある熊野神社。そこに建つ社務所は、今回の先生でもある山口さんと集落の長老たちが、台風で倒れた木を自分たちで切り出し、造り上げたそうです。そこに集まった参加者は、みんな小出さんの知り合い。都内で花教室をしている人、都内でアロマのサロンを開いている人、館山で移動式花屋をしている人など、顔ぶれも多岐にわたります。

 

中央で帽子をかぶっているのが、主催者の小出さん

まずは、できあがっていた宝船を解体しながら、どのような作りになっているのか説明を聞きます。太く三つ編みされたワラの上に、細めの三つ編みのワラをぐるぐると巻いて船を作り、竹串を刺して固定しています。これは、山口さんが自分で考えて作り始めたものだそうです。

稲ワラでひたすら三つ編み。宝船作りスタート!

完成する船のサイズは、三つ編みの太さと長さで決まります。それぞれ自分が作りたいサイズをイメージしながら、ひもで縛ったワラを編み始める参加者。途中から2本くらいずつ均等にワラを足しながら編み進めます。

 

左でつぎ足す2本のワラを用意しているのが、山口さん

大きい船を作るには、両手を広げたくらいの長さが必要になりますが、小さいものはワラ1本分の長さで作ることも可能。目標の長さまで編み上げたら、別のワラを手でくしゃっとつかみ、三つ編みを間にはさんで上下に動かします。

これを行うことで、けば立っているワラを綺麗にすることができます。それでもまだ飛び出ているものは、ハサミでカット。編み上げたワラをぐるぐる巻いて、ちょうど3重巻きできれば、それが船の大きさになります。

 

船底から船首の部分は、左の女性が手にしているくらいの量を編みます

次は船尾、船底、船首になる部分を三つ編みにします。船底の幅が必要になるので、さっき編んだものよりもかなり太く編み上げます。

全て編み終えたら、形を整えながら竹串で刺して固定していきます。下までググっと突き刺し、飛び出しているところは切って見えないようにします。

さて、私はというと、しっかりがっちり三つ編みをしたせいで、竹串がすんなりと入り込まず…。先生に、「こりゃ頑丈だ!」と言われながら手伝っていただき、2人がかりで竹串を刺し終えました。

さて、そろそろお腹の虫が鳴きだすころです。

参加者の心意気で、お腹も心も満たされたランチタイム

お昼は、近くにある道の駅へ食べに行く予定でしたが、移動販売のパン屋「西岬(にしざき)cafe」が来てくれました。「パン博2018イオンタウン館山」で1位に輝いたお店です。当然、この日もパンの販売に来ているのだと思いきや、そうではありませんでした。 「大好きな西岬カフェをみんなに知ってほしい」との想いで「生地がおいしい卵サンド」とコーヒーを差し入れてくれた参加者がいたのです。

その気持ちに答えた西岬カフェは、注文とは別に、ツナサンドも差し入れてくれました。しかもこの日は、店の定休日。商品を置いてさっさと帰ることもなく、参加者の様子を温かく見守って、温かいコーヒーを入れるタイミングを見計らってくれました。

左が西岬カフェの佐藤さん。右はやぎ農園の八木さん。

他にも、ペットボトルのお茶を箱で用意してくれた人や、コーヒーをポットに入れて持ってきてくれた人、お土産のクッキーを配ってくれた人、やぎ農園さんのおせんべいなど、みなさんからの差し入れが次々と提供されました。思わぬところで参加者の「心意気」に触れて、お腹も心も満たされる豪華なランチタイムになりました。

俵を作って、宝船に宝を載せよう!

お腹が満たされたところで、お次は船に載せる俵作りです。

束にした稲ワラを紐でしばり、稲ワラを外側へと倒していきます。外側から少しずつ中心へと向かいながら倒し、全て倒したら麻ヒモでしばって、船に入る大きさに切ります。

コツは、最初にギュッとしばること。ゆるいと、俵の中心に穴が空いてしまいます。先生は1本のワラの長さで、2つ分の俵を作っていましたが、1本の長さで3つ分の俵を作っている参加者もいました。そして、俵を結ぶヒモを稲ワラにしている人もいて素敵だったので、さっそく私も真似しちゃいました。俵を竹串で固定したら、あとは飾り付けをするのみ。

小出さんがいろいろな飾りを用意してくれたので、みんな思い思いの宝船を作り上げることができました。そして、宝船製作中に、仕事が決まったという連絡を受けた参加者も! 宝船が、早速幸運を運んでくれたようです。

まとめ

夕暮れ時に館山に来ることがあったら、ぜひ足を止めて夕日を堪能してみてください。カメラを持った小出さんに、タカラガイストラップを手渡される日が来るかもしれません(笑)。小出さんとつながれば、このようなワークショップと出逢えるかも?

 この記事を書いたのは…

なべたゆかり
なべたゆかり
熊本生まれ、兵庫育ち。
国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。
築百年余りの古民家を改修しながら、犬とヤギとの生活を満喫中。
田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。

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