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和田町仁我浦で、エコヴィレッジUMIKAZE開拓中!

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仁我浦(にがうら)の森の中に、エコヴィレッジUMIKAZEが誕生しました。
長い間空き家になっていた森の中の家が、現在、若い開拓メンバーの手で修繕されています。
庭に置かれた作業台も手作り。木にはキャンプ用のシャワーバッグが掛けられて野趣満点です。
ここには、どんな人がいて、これからどのような場所になっていくのでしょうか?

エコヴィレッジUMIKAZEってどんなところ?

開拓メンバーが中心となって修繕している家は、シェア別荘として使われます。宿泊は二段ベッドでシャワーは水、と半ばキャンプ気分で滞在できます。バーベキューのレンタルプランもあり、こちらだけの利用も可。
森の中で、海を眺めながら過ごせるなんて、最高ですね。
シェア別荘のみならず、これからツリーハウスを作り、畑を開墾して農業もやっていく計画があります。
面白いのは、開拓メンバーを募っているところ。1日に3時間以上開拓に従事すると宿泊は無料になります。
楽しそうではありませんか。

ところで、エコヴィレッジとは何でしょうか。
これは町や社会を作るときの考え方のひとつで、キーワードは「持続可能性(サステナビリティ)」。
私たちの社会と自然環境を良い状態で保ち続けることを前提に、町や社会を作っていくという取り組みであり、その取り組みをするコミュニティ(共同体)のことも含めてエコヴィレッジと呼びます。
エコヴィレッジUMIKAZEは、自然と調和した暮らしを実践・提案していく共同体であり、活動拠点でもあります。

UMIKAZEより海を望む

UMIKAZEをやっているのはどんな人?

エコヴィレッジUMIKAZEの開拓メンバーの中心人物にお会いしてきました。

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村長 伊藤研人さん 1986年、北海道生まれ。
理系の大学を卒業後、ニュージーランド・オーストラリアで働きながら英語を学び、地球を2周旅して多くを学んだ。日本に帰国してからは徒歩で日本を縦断。
その後さまざまな事業、プロジェクトに関わりながら自らの会社を設立。多くの講演活動や社会事業をてがけている。
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経歴からして、どんな強烈な人かと思ったら穏やかでもの静かな印象の方でした。
しかし黙ってそこに立っているだけ、座っているだけで何かものすごいものを伝えられる人だと感じます。
この人に引き寄せられて多くの人材、才能が集まるのではないでしょうか。

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ケアテイカー(世話役) 武藤達也さん 1996年 東京生まれの埼玉育ち。
大学卒業後、ベンチャー企業で働く。その後、UMIKAZEの理念に賛同して立ち上げに関わり、現在管理人として働く。
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私が初めてUMIKAZEを訪ねたときに、修繕中のお家から出てきて対応してくださったのが彼。
こうしたところの管理人だというのに野生児系の印象はなく、とても優しくて気配り満点の方でした。コミュニティのケアテイカーとして多くの人に慕われることでしょう!

左から村長の伊藤さん、ケアテイカーの武藤さん、武者修行プログラム中のKさん

UMIKAZE村長 伊藤さんは語る

―― エコヴィレッジを作る場所としてここ、仁我浦を選んだきっかけを教えてください。

「もともと海が好きで、サーフィン、ヨット、スキューバダイビングなどのマリンスポーツをやっており、関東近郊の海の近くでエコヴィレッジを作れる場所を探しました。私自身は人が近づくのも難しいようなディープな自然環境の中にいるのも好きなのですが、エコヴィレッジを作るためには『人が訪れやすい』ことも大切です。何カ所か候補地があったのですが、リゾート開発が進みすぎておらず、ローカルな雰囲気が残るこの土地を選びました」

―― この土地とはどのように関わっていきたいとお考えでしょうか。

「エコヴィレッジを作っていく中で、地元で社会貢献をしていきたいと思っています。
今『どんなことをしたら地元の方に喜んでもらえるのか?』を模索中です。
先日、エコヴィレッジにいる仲間で『花夢花夢(かむかむ)』(※)の花壇の草取りをしたら、とても喜んでいただけました。ビーチクリーンにも参加できたら、と思っています。

―― 地元の住民に協力してほしいことはありますか。

「畑の手伝いをさせてもらったり、畑を貸していただけたりすると助かります。農業をやりたいので、お手伝いをしながら学ばせてもらえたら。あと、お年寄りの方の昔のお話を聞かせてほしいと思っています。とくに戦後まもなくの頃のお話など、興味深いお話が聞けるのではないかと。
……でも、何より『仲良くなりたい!!』と思っているので仲良くしてください」

―― 地球を2周した旅の中で、伊藤さんが今日ここにエコヴィレッジを作る動機につながるような、生き方に影響を与えられた出会いや出来事について教えていただけますか。

「アメリカ先住民との出会いですね。
彼らにとっては7世代先のことを考えて生きることがあたりまえ。
ルールや規則で縛られなくても、常識として『自分より7世代後のことを考えて行動する』知恵が備わっており、『こうすればこうなる』という因果を全員が理解しています。彼らのこうした心のあり方はすばらしく、またカッコいいと思いました。
人の心のあり方が幸せを決めます。心が環境を作っていく。だから人が幸せに生き、環境を良くしていくには心が良くなることが何よりも大切だと考えるようになりました。教育事業を多く手がけてきたのは『心を育てること』に関係するからです」

※「花夢花夢(かむかむ)」……和田町にある公園。花の広場公園(花夢花夢)が正式名称。

修繕中の客室

開墾中の畑。作物も…とれてます

UMIKAZEとともに良い町を

エコヴィレッジUMIKAZEの存在は、仁我浦に多くの若い人を引きつけ、少子化・高齢化が進むこの町を活気づけてくれるはず。
地元に住む私たちとUMIKAZEにやってくる若い人たちとの間で、大いに分かち合い、助け合い、楽しんでいけたらいいですね。

 

UMIKAZE

〒299-2703
千葉県南房総市和田町仁我浦352−1
JR内房線「和田浦駅」から徒歩6分。

UMIKAZE公式サイト
https://inovill123.wixsite.com/umikaze

村長 伊藤研人さん オフィシャルサイト
http://www.kentoitoh.com/

お問い合わせ
inovill123@gmail.com

 

 この記事を書いたのは…

あわみなこ
あわみなこ
千葉県松戸市出身
長らく東京でOLをしていましたが、2014年に東京から南房総市へ移住。今は、パソコン個人指導、事務代行、ホームページの作成、クラウドソーシングなど、できることはなんでもやってサバイバル中。
「自分が自分のボスであること」をモットーに日々過ごしています。
ライターの仕事を通してこの地域はもちろん、世界中の人々とつながって生きていきたいと思っています。趣味はブログ、ヨガ、読書など。
(Webサイト)
◆南房総極楽日記 ~Good-by 東京 Go Go 和田町!~
http://minamiboso-country-life.com/
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