定期開催中!学びと交流のための映画上映会「boccs cinema」

元地域おこし協力隊の相川武士さん相川千晶さんがオープンした「岩井駅前交流拠点boccs」。交流の場となるよう様々な企画を展開していますが、その中でもジワジワ人気になっているのが、学びと交流のための映画上映会「boccs cinema」。企画コンセプトや上映会の様子を、相川さんに聞いてきました。

映画をきっかけに交流を

「岩井駅前交流拠点 boccsでは、学びと交流のための映画上映会「boccs cinema」を毎月2回(原則第2第4金曜日※予定により変動あり)開催しています。上映後には感想のシェア・意見交換のための時間を設けることで、参加者同士で考えを深め・広げるとともに、映画をきっかけとした交流・共創を促すことを目指しています。ぜひ、映画を通じて新しい出会いを楽しんでほしいです」。


上映する作品は、「人と人をつないで世界の課題解決をする」をミッションに映画配給を行うユナイテッドピープル社の「cinemo(シネモ)」という上映会システムを利用し、社会課題やSDGsをテーマとしたドキュメンタリー作品が中心です。
これまでの作品には、海のプラスチックゴミ問題を取り上げた『プラスチックの海』、フードロス問題を考えさせられる『0円キッチン』などがありました。
※詳しくはこちら
『プラスチックの海』作品紹介 https://boccs.jp/boccs-cinema-plasticocean/

boccs cinema誕生の背景

元々都内に住んでいた相川ご夫妻。妻の千晶さんがママ向けの映画企画を行っていたのが、今のboccs cinemaにつながっているそうです。
「以前は、都内で子育てママが気軽に映画を観られるような上映会を主催していて、映画館のない地域でも「映画を見に行く」という環境を作りたいと活動していました。大人にとっては、情報共有や地域での居場所づくりのため、子どもにとっては映画を通じて新しい文化や世界に触れるきっかけになればと思い、南房総でも取り組みをはじめました」。
※詳しくはこちら
「子育て」から多様な「生き方」を考える!映画『いのちのはじまり』無料上映会プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/machinoeigakan

シェアでつながる南房総

通常の映画館では鑑賞後はバラバラになってしまいますが、boccs cinemaでは、鑑賞後に感想をシェアするという楽しみが待っています。
「若い世代の移住者や地域の高齢者など、普段なら接点のない方々が一緒に映画を見て、終わったあとに感想をシェアするという、出会いの場になりつつあります。また、映画の参加者をつなぐフェイスブックグループ(上映会が終わったあとも感想をシェアし合える仕組み)も用意しています」。

今後目指しているもの

最後に、今後やっていきたいことを聞きました。
「今後は中学生や高校生など学生の方に参加いただいて、若い世代と高齢者が混ざり合って、感想をシェアしたり、情報交換や意見交換の場所、地域の活動拠点となるような、誰かにとっての「居場所=人生のサードプレイス」をつくる活動の第一歩となればと思います」。

「こちらで学習塾もやっているので、今現在は学びをテーマに、社会課題等を扱った作品が多いのですが、今後は映画の楽しさやエンタメの面白さが伝わるような作品や、最新のショートムービー、公募作品など、上映会を通じてまた新しいなにかが生まれるような、いろんな作品を上映していけたらと思っています」。

映画館の無い南房総エリアだからこその、映画を通じた交流が生まれるboccs cinema。気軽に足を運んでみてください。新しい出会いが待っているかもしれません。
上映予定など最新情報は公式サイトをチェックしてください。(オンライン上映視聴が可能な場合もあります)
https://boccs.jp/

フジイ ミツコ

山口県出身。 フォトライター。 南房総の海辺に夫婦で移住し10年ほど。 ふたりの子どもに恵まれ、その子どもたちがつなげて広げてくれるご縁を大切に、彩り豊かな南房総ライフを楽しんでいます。 南房総の素晴らしいロケーションを活かしたフォトグラファーとしても活動中。

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