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作りたて豆腐の朝食御膳を、あなたの元にお届け!『白浜豆腐工房』

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「白浜に豆腐屋さんができた」という、『白浜』と『豆腐』をキーワードにした言葉を頻繁に耳にしたのは、オープン当初の2年前。白浜の細い路地をドキドキしながら入って行って、看板を目にした時の喜びは、今でもよく覚えています。

店主自ら改修したという、平屋の軒先に造られた工房。この工房から始まったお豆腐屋さんは現在、茶屋を併設し、朝食のケータリングも行っています。

※閉店しました。現在は「SUNAO Retreat 奥白浜」として活動中

安藤さんの手から、生絞り豆腐が生みだされるまで

           

毎朝6時頃から豆腐の仕込みをしているのは、店主であり、料理人でもある安藤 壮(たけし)さん。 「丁寧に生きることをしたい」と語る彼が作るお豆腐は、千葉の有機大豆を使用し、何度も何度も絞りを繰り返して作っています。

手絞りと聞くと、手先で絞っているだけのように思いますが、実際は写真の通り。足で踏ん張り、身体全体を使って絞る様子は、全身運動をしているようです。

 

右端のボウルに入っているのがおから

こうしておからと液体に分け、一度漉してから火入れを行います。もう一度漉しながらホウロウの容器に入れ替え、ニガリを少しずつ加えながらゆっくり、優しく混ぜていました。

 

でき立てのお豆腐をすくう瞬間は、見ているこちらがドキドキ。さっきまで液体だったのに、ちゃんと固まっていました!

 

あなたならどこで食べる?ケータリング朝食御膳

お豆腐が完成したあとも次々と料理をこなし、朝食御膳の品々を作っていく安藤さん。お豆腐が引き立つ、体に優しいものを提供するため、お店で使用する五大調味料(砂糖、塩、醤油、酢、味噌)や、揚げ物に使う油は自然のものを使っています。

 

こちらが、完成した朝食御膳。左上から時計回りに、生絞り豆腐、厚揚げ、揚げだし豆腐、玉子焼き、納豆、アボカドの白和え、お漬物、葛餅。そこに土鍋で炊いたご飯と、お豆腐入りお味噌汁が加わります。※時期により内容は変わります

ほんのり温かくてクリーミーなお豆腐は、そのままでも十分美味しいです。ランチにある『ぶっかけ豆腐飯』を食べたときに、ラー油をかける技を教わったので、ここでもやりました(笑)。 卵は基本的に、三芳にある平飼いの卵を使用。できるだけ地のものを使いたいので、お漬物には大根、紫蘇の実、生姜などを細かくきざんで作る三芳漬けを添えています。この三芳漬けを生絞り豆腐にのせて食べるのも、味がうまく調和して美味しかったです。アボカドの白和えは、意外にマッチした優しい味。ボリューム満点の朝ごはんですが、すんなりと身体に入っていきました。

ケータリングは、周辺にある素泊まりの宿に届けることが多いようですが、ちょっと贅沢したい日は自宅に届けてもらってもいいですね。もしくは、キャンプ場でこんな朝食を広げて食べたら、注目間違いなし!海を眺めながらいただく朝食御前、想像しただけでわくわくします。

豆腐屋からスパイスの香りが!和の空間でいただく本格インドカレー

工房には『白浜豆腐茶屋』が併設されています。この広いお座敷では、奥様の未夏さんが、定期的にヨガ教室をおこなっているのです。 そこで誕生したのが、『ヨガとカレーの日』。ヨガのあと、希望者にカレーを提供しました。安藤さんはインドの食堂でも修行経験があるので、本格的なインドカレーを作ることができるのです。

 

人気を得たカレーは、『豆腐屋さんのカレーの日』として、今でも毎週提供されています。この日私がいただいたカレーは、豆腐入りカレー、ムング豆のカレー、アーモンドペーストのカレー豆粉のコロッケ乗せ、ポテトサブジ(野菜スパイス炒め)、レモンピクルスとトマトチャツネ(野菜や果物とスパイスを煮込んだペースト)、キュウリと豆乳ヨーグルトのサラダ、ご飯とおからの揚げパンの一皿です。本格的なカレーですが、ちゃんと豆腐屋としてのスパイスが入って、生かされています。

 

私のお気に入りは、このサラダ。生絞り豆腐をドレッシングのようにして混ぜて食べるのが好きです。

 

座布団でゆっくりと寛げる空間は、食後にゴロンとお昼寝したくなります。お座敷が苦手な方は、テーブル席と囲炉裏のソファー席もあるのでご安心を。

そして、ぜひじっくり見ていただきたいのが、このひょうたんの電気傘。電気をつけた時の輝きには、うっとりと見とれてしまいます。何気なく飾られている絵も、じっくり見入ってしまうものがありました。あるものを利用して未夏さんが作った空間と、そこにあるものたち。 単に食べ物を提供するだけでなく、音や環境を整えて食に加え、目にみえないところも大切にしている二人の姿勢が感じられました。

まとめ

毎週木曜日は、館山にあるアークス駐車場にて販売しています。こちらではお豆腐の量り売りや『豆腐屋さんのカレーパン』が人気。朝食ケータリング(1600円)は、2名様から予約を受け付けています。白浜豆腐工房ではイベントを開催することもあるし、イベントに出店することもあります。詳細はFacebookページにてご確認ください。

いずれは海外で豆腐を作りたい、という安藤さんのお豆腐と豆腐料理。ここ南房総で食べられるうちに、思いっきり堪能しておきましょう! きっとあなたに合ったスタイルで、白浜豆腐工房を楽しめると思います。

白浜豆腐工房

※閉店しました。現在は「SUNAO Retreat 奥白浜」として活動中

Facebookページ:https://www.facebook.com/shirahamatofu/

 この記事を書いたのは…

なべたゆかり
なべたゆかり
熊本生まれ、兵庫育ち。
国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。
築百年余りの古民家を改修しながら、犬、猫、ヤギとの生活を満喫中。
田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。

◆安房暮らしの日常ブログ
https://awaawalife.com/

◆インスタグラム
https://www.instagram.com/awaawa_life/?hl=ja

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