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裏千家茶道を気軽に体験!
お茶とお菓子、茶室の空気とお喋りを楽しむ

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『茶道』というと、私語はせず、マナーを守って、粛々(しゅくしゅく)と行う堅苦しいイメージを持っている人も多いのではないでしょうか? 私もその1人でしたが、今回の茶道体験はそれらをくつがえすものでした。気軽に楽しく、茶道だけに限らず、サーフィンの話まで飛び出す「裏千家茶道 松苗宗直(まつなえそうちょく)」を紹介します。

 

初座、後座、中立ち、薄茶、濃茶?! 初めて耳にするけど...

館山で茶道体験

ちょっと緊張しながら茶室へと案内され、椅子が用意されていることに安心する私。それぞれ席についてから一般的なお茶の流れを説明してくれたのは、この道30年になる松苗さん。義父のお点前(てまえ)を見て、男のお茶の世界に魅せられたと言います。実はお母さんもお茶の先生をしていたとか。松苗さんにとって茶道は、幼い頃から身近な存在だったことが伺えます。それとは反対に、全くお茶の世界に接してこなかった超初心者の私。炭点前(すみてまえ)、懐石、菓子が出される初座(しょざ)。中立ちの後に濃茶、薄茶が出される後座(ござ)という一般的な流れがあることを、この日初めて知りました。お茶の体験として行われるのは、この後座の部分が多いそうです。

 

館山で茶道体験 掛け軸

まずは、にじり口から茶室へ入る作法について。かがみながら入り、床の間の掛け軸を拝見します。掛け軸には、その日の亭主の心持を表す言葉が選ばれているそうです。この日かかっていたのは、「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」。毎日毎日がすばらしいという意味で、秋晴れの良い天気の中、瞬間に思いついたそうです。

 

初座の時は掛け軸を飾り、休憩の中立ちの時に掛け軸を外し、花を飾るのが一般的ですが、この日は松苗さんが用意したむくげが一輪飾られていました。

 

お茶をたてる音を聴きながら、食べて、飲むことに集中する贅沢な時間

館山で茶道体験

基本的なお茶の飲み方を実演してもらい、その後館山にある鈴木屋の和菓子が運ばれてきました。お茶をたてる道具の説明をしながら、道具を清めます。「作法は気にしなくていいから」と言いながら、順番にお茶をたてはじめました。お茶をたてる時に、お菓子を食べ始めると、食べ終わる頃にお茶ができあがる。ということで、一斉にお菓子を頂きます。 実際、お菓子を食べることに集中すると、この甘さや食感がなんとも美味しい。口だけで味わうのではなく、身体の中を通っていくのを感じ、身体全体で味わうことができました。

 

「何かをしながら食べる」ことに慣れると、食べ物をじっくり味わうこともないので、食べることに集中することの大切さを実感! 口の中にほんのりと甘さが残っているところに、あわあわでクリーミーな抹茶を飲む。ズズズズズッと、音を立てながら、最後の泡まで流し込みます。おいしい♪

 

クリームを泡立てるように、自分でお茶をたててみる

館山で茶道体験

「質問あれば、どんどんしてください」と松苗さん。松苗さんの人柄がそうさせるのか、参加者から変な緊張感は感じません。正座が辛い人は椅子に座り、それぞれ心地よさそうに過ごしています。

 

館山で茶道体験

さぁ、今度は自分でお茶をたててみましょう! 所作を実践しながら説明してもらい、順番にお茶をたてていきます。「クリームを泡立てるように、お茶をたてる」と松苗さん。たてすぎるとお茶が冷めてしまうので、その加減が難しそう。緊張しながらも自分で思うようにお茶をたて、飲んでみます。「先生の方がまろやかだった!」「先生がたてたのと全然違う!」との声が。

 

何種類かの茶葉を使い、お茶の種類を当て合ったり、同じお茶を何人かでたてて、飲み比べしたりする遊びもあるそうです。なんとも風流ですね。

 

館山で茶道体験

参加者からは、「所作や道具一つ一つに意味や季節感があって、興味深い」「時間をかけて一杯のお茶が生まれていて、贅沢だ」との声が。「少しづつでも関われそうな、門の広さを感じた」と言う人もいて、私も大きく頷きました。既に魅力に取りつかれ、「毎回癒されに来ています」と言う常連さんの姿も。

 

まとめ

家元制度に矛盾を感じることもあったけど、家元制度のお陰で茶道が続いていて、自分も茶道と接することができたと言う松苗さん。京都で茶道を学んだ義父から学び続け、自分自身も京都へ赴き、実際に茶道を学んで来ました。そこで目にしたのは、時代が変わると、お点前も少しずつ変わっているという現実。「そうか、オレも変えていいんだ」と、自分流にやろうと思って楽になったそうです。「正座が辛ければ、椅子に座ればいい」と言う松苗流茶道を気軽に体験できる場所。日常に取り入れるも良し、非日常を味わいに来るも良し。あなた流茶道を楽しみに来ませんか?

 

【More Information】

裏千家茶道 松苗宗直(まつなえそうちょく)

開催時間:都合の良い時間を相談の上

TEL:0470-29−5548

開催地:館山市北条 2016番地

料金

  • 参加人数3名の場合 1名3,000円
  • 参加人数4名の場合 1名2,500円
  • 参加人数5名の場合 1名2,000円

 この記事を書いたのは…

なべたゆかり
なべたゆかり
熊本生まれ、兵庫育ち。
国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。
築百年余りの古民家を改修しながら、犬とヤギとの生活を満喫中。
田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。

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