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房総みやげにアルガマリーナ「鯖(さば)の甘露煮」ウチも今夜のおかずはコレ

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「何か美味しいものない? おみやげ買って帰りたいんだけど」
南房総市和田町の住民が、こう聞かれるとちょっと困ります。
和田町といえば捕鯨(ほげい)基地である和田漁港の存在が大きく、鯨(くじら)のたれ、鯨肉、鯨肉の加工品もおすすめしますが、やはり好みがあります。
もやもやっとした和田町みやげ問題(?)が、ある時から解決しました。
有限会社アルガマリーナの「鯖の甘露煮」。
アルガマリーナが自社開発した商品はいずれも上々なのですが、とくにおみやげとしておすすめできるのがコレ。

アルガマリーナの「鯖の甘露煮」を房総みやげにおすすめする訳

まず、美味しい。(これが一番大切)
常温で半年保存できる。(お贈りしたい相手としばらく会えない場合でも安心)
品物がコンパクトで持ち運びが楽。(かさばると大変)
ありきたりでない、土地ならではの品物。(2018年3月現在、アルガマリーナでは、通信販売をお休みしています)

以上が、房総みやげにおすすめできる理由です。

「鯖の甘露煮」のおいしい食べ方

「商品ラベルにも書いておいたよ!」と金高(かねたか)社長がうれしそうに説明してくれました。
社長おすすめの食べ方は「ほぐして薄くスライスした玉ねぎと合わせて、マヨネーズであえるの。ご飯のおかずにもなるし、酒の肴にもなるよ!」

私もおすすめの食べ方でいただきましたが、家族にも大好評でした。
たまねぎとマヨネーズが魚の旨味を引き立てるし、魚臭さがまったくありません。
野菜の旨味と魚の旨味が合わさって豊かな味を感じられます。

これなら魚があまり好きでないお子さんも喜んで食べてくれることでしょう。
ごはんが進む味付けですから、体調がすぐれない方にとってもありがたい一品になることでしょう。

もちろん、包装を外してそのまま食べてもおいしくいただけます。
鯖1尾、骨ごといただけますから栄養満点な上、添加物はありません。

金高社長が「鯖の甘露煮」を作った訳

「常温で長く保つ商品を作りたかったんだ。その前に開発した、ひしこ押し寿司やいわしの漬け丼は賞味期限が短いからロスがでるよね。」

美味しく食べられること
常温で長い期間保存できること
火を使わずに食べられること

この3点を満たす商品を作れば、喜んでもらえるし、売れるだろう。
と、金高社長は確信したのです。
試行錯誤の日々がはじまりました。

最初は3枚におろして作ってみましたが煮崩れてしまってロスが多いのが欠点。そこで、頭を取るドレス処理をして鯖を丸1尾のまま使う工夫をしました。3枚におろしたものと丸1尾のもの、両方を朝市で売ってみると、ぶっちぎりで丸1尾のほうが好評だったのでそれでいくことにしました。その後もさまざまな試みを経て「鯖の甘露煮」は世に出ます。

すると、東京新聞の全国版でも紹介され、2012年には「第61回全国水産加工たべもの展」で 大阪府知事賞、2016年には「にっぽんの宝物」世界大会で最優秀賞を受賞しました。

房総の「食」で地域活性化を! 海の男の飽くなきチャレンジ

金高社長は元漁師。陸へ上がってからは「食」で地域を活性化したいという強い思いを抱いて生きてきました。
「なぜ『地域活性化』ということを考えるようになったのでしょうか?」とお聞きしました。
御年七十●歳、いっこうに衰えないキラキラした目に力がこもります。せっかくですから言葉のままにお伝えしましょう。

――― それはね「望郷の念」だね。漁師だから国内・海外を問わず漁に出るだろう? 1年以上の長い漁にでると、ほんとうに故郷(ふるさと)のことが思われるんだよ。
故郷のオヤジやオフクロのことを思って仕事に励んだ。そのときの望郷の念が、陸へ上がってからどう生きていこうか考えたときに思い出されたんだね。

望郷の念が土台になり、地域活性化に役立ちたいと思うようになった金高社長。自分は漁師なので「食」を通して地域活性化に役立つ仕事をしようと決めたのです。
故郷がそのままであってほしいという思いと、故郷が発展して変わっていってほしいという、相反する思いがいつも胸のうちにあった、と金高社長は言います。

平成元年に船を降り、ビルメンテナンスの事業をしながら「食」についての事業を構想、開発を進めました。平成16年に有限会社アルガマリーナを設立。平成18年にはイワシ料理の食堂「なむら」を開店。奥様に支えられながら、いくつもの自社商品を世に出して高い評価を得、「なむら」では、美味しいイワシ料理を提供しています。

まとめ

ぜひ房総のおみやげに。

贈られた相手も喜ぶでしょう。
自分に、あるいは我が家のために持ち帰れば、今夜のおかずに美味しくいただけ、調理も楽です。

アルガマリーナ「鯖の甘露煮」。房総の美味しいものとして自信をもっておすすめします。

購入は「なむら」店頭で!
通信販売の再開については・・・
「時期は決まってないけど、ホームページで知らせるよ!」(by金高社長)とのことです。

※情報はすべて2018年4月29日時点のものです。

2枚めの写真「鯖の甘露煮 400円」となっていますが、5月から500円に価格変更されました。

【参考URL】
アルガマリーナホームページ
https://www.algamarina.jp/

【海の食処「なむら」店舗情報】

■住所 〒299-2712 千葉県南房総市和田町海発196−1

■TEL&FAX TEL : 0470 (47) 5477 FAX : 0470 (47) 5488

■営業時間 11:00~16:00(テイクアウトは18:00まで)

■定休日 毎週水曜日

■席数 席数18席(テーブル3卓14席・カウンター4席)

■駐車場 6台まで

 この記事を書いたのは…

あわみなこ
あわみなこ
千葉県松戸市出身
長らく東京でOLをしていましたが、2014年に東京から南房総市へ移住。今は、パソコン個人指導、事務代行、ホームページの作成、クラウドソーシングなど、できることはなんでもやってサバイバル中。
「自分が自分のボスであること」をモットーに日々過ごしています。
ライターの仕事を通してこの地域はもちろん、世界中の人々とつながって生きていきたいと思っています。趣味はブログ、ヨガ、読書など。
(Webサイト)
◆南房総極楽日記 ~Good-by 東京 Go Go 和田町!~
http://minamiboso-country-life.com/
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