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南房総でデュアラー。デュアルライフする人、受け入れる人

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デュアラーとは、
「都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(2拠点生活)を楽しむ人たちのこと」
を言います。
引用:株式会社リクルート住まいカンパニー

都内から南房総の玄関まで、車で約90分。都心に近い南房総の田舎で、デュアルライフを送っている人たちがいます。そして、そんなデュアラーたちを受け入れ、協力もしくは一緒に楽しんでいる人たちがいます。

デュアルライフする人 デュアラー 永森昌志さん

デュアラー永森まさしさん2007年 館山にアパートを借りてデュアラーに

2009年 千倉の一軒家を4人でシェア

2015年 三芳に「ヤマナハウス」、平久里に自宅を借り、南房総を拠点に東京へと通う

東京生まれ、東京育ち。都内で忙しく働いているとき、エスケープする場所を求めて辿り着いた館山で、デュアルライフをスタート。2年後千倉の一軒家に引っ越し、仲間とシェアする。2011年に合同会社HAPONを共同創設し、シェアオフィス「HAPON新宿」をオープンさせる。「南房総」「東京」という2つの拠点をベースに、「南房総2拠点サロン」をHAPON新宿で定期的に開催。異なるテーマで、南房総の人々と、南房総に関心のある東京の人々をつないでいる。

2015年には、南房総市三芳の山名地区にある古民家を借り受け、「ヤマナハウス」を始動。ほぼ同時期、南房総市平久里(へぐり)地区の古民家に移住。

受け入れる人 ネイティブヤマナ(地元住民)溝口耕一さん

ネイティブヤマナ(地元住民)溝口耕一さん1991年 三芳の山名地区で産声をあげる

2010年 千葉大学入学のため、出・山名

2014年 館山信用金庫入社を機に、山名に戻る

地元生まれ、地元育ち。大学進学を機に、山名を出て千葉市稲毛地区へ。専攻は地域経済。石川県にある民間のまちづくり会社でのインターンや福島県の震災復興に関わる中、地元に関心を持ち始める。千葉大学院工学研究科岡部明子研究室の館山市塩見地区における茅葺屋根の家「ゴンジロウ」の修復作業に参加。積極的に南房総に関わり始める。大学卒業後山名に戻り、館山信用金庫に入社。現在も南房総の地域活動に参加している。

デュアラーとネイティブヤマナが館山で出会った

永森さんと溝口さんが初めて出会ったのは、館山市のコミュニティセンターで2016年に開催された「地域クラウド交流会 in 館山・南房総」でした。里山シェアプロジェクト「ヤマナハウス」として参加した永森さんに、山名出身ということで声をかけた溝口さん。その後、永森さんが企画・運営で携わった「南房総2拠点大学」に溝口さんが参加したそうです。

地域のことに携わりたくて、地元の館山信用金庫に入社した溝口さんは、積極的にイベントに参加し、ヤマナハウスにも顔を出していました。いつもイベントに来る溝口さんに声をかけ、ヤマナハウスの運営メンバーとして「ヤマナメンバー」に引き込んだのは2018年の終わりごろだとか。

さまざまなイベントに顔を出している溝口さんと、さまざまなイベントを企画し、関わっている永森さん。そう聞くととても行動派な印象がありますが、どちらかというと「引きこもり」だという2人。月に1~2回ヤマナハウスに顔を出し、ほかの休日は引きこもるのがちょうどいいと話す溝口さん。「わかるわかる。オレも引きこもって映画観てる」と同調する永森さん。

年齢は永森さんが上ですが、地元の人に受け入れてもらっているという意味では、立場が逆転することも。持ちつ持たれつで、2人の距離感は「ちょうどいいかんじ」なのだそうです。

デュアラー

ヤマナハウス前駐車場に砂利を敷いてならし作業をする2人

デュアルライフに大切なのは“いいバランス”

東京での生活が嫌で、エスケープするために来た南房総の拠点。その南房総で、どっぷりと地元に溶け込むことは敢えてしていないという永森さん。

ヤマナハウスと自宅の古民家は不動産屋を通した訳でもなく、地元の人の紹介によるものだそうです。いくら家が空いているからといって、よく知りもしない人に紹介することはまずあり得ません。地元の人が紹介してくれるということは、永森さんが南房総で行ってきた活躍を見ていたからこそ。ここで地元のために頑張ってほしいという願いがあったのではないでしょうか。

青年会の飲み会にヤマナメンバーと参加したり、祭りに顔を出したり、祭りや草刈りにヤマナメンバーを送り込んだり。永森さんにできる“いいバランス”を保っているようです。

一方、ネイティブヤマナの溝口さんは、ヤマナメンバーになってから東京へ遊びに行く回数と、引きこもる時間が減ったと言います。もともとモノづくりが好きなこともあり、ヤマナハウスではDIY班に所属。何かをつくって遊べる場所=ヤマナハウスを満喫しているようです。

今後は、大学時代の友達や地元を離れた同級生をヤマナハウスに連れて来たいとのこと。U・Iターン希望者は多いけれど、いきなりU・Iターンするのは大変。とにかく、週末ヤマナハウスに来ることを口実に、遊びに来てほしいと溝口さんは言います。

デュアラーから移住者へ。きっかけは古民家

週末南房総へと通っていた永森さんが、移住することになったきっかけは何だったのでしょうか?

「移住よりも“古民家”って思っていたら、山名と平久里の古民家が出てきた」

というのが永森さんの答えでした。千倉の家はごくふつうの一軒家だったので、拡張性のある古民家や里山に興味を持っていたそうです。山名にある「百姓屋敷レストランじろえむ」の稲葉芳一さんに、空いている古民家がないか尋ねたことがありました。それから2年後、2軒の古民家を稲葉さんが紹介してくれたのを機に、移住を決めたそうです。

あのとき出てきた古民家が1軒だけだったら、現在のヤマナハウスのようなシェア古民家として使い、東京との2拠点をまだ続けていたかもしれません。現在は、週に一度東京に通うデュアルライフを送っています。

東京生活→デュアラー→移住。仕事はどう変わったか?

実際、仕事はほとんど変わっていないと話す永森さん。webの仕事、HAPON新宿の仕事に、南房総市の仕事が加わったくらい。田舎に来ると仕事が減るイメージがありますが、2拠点だと両方の利点を生かしあい、新しい発想や目線から、新たな仕事に結びつくことがあるようです。

週に一度東京に行って仕事をし、それ以外は自宅で仕事。家でやる気にならないときは、WiFiが使える道の駅や、コワーキングスペースがあるカフェで仕事をすることもあるとか。

デュアラーとネイティブヤマナに質問!

─── デュアルライフや南房総に興味がある人に、何かアドバイスはありますか?

デュアラー永森さん
とりあえずヤマナハウスにおいでよ


─── 溝口さんは?

イティブヤマナ溝口さん
とりあえずヤマナハウスにおいでよ(笑)
気づいたら巻き込まれるから

2人は、南房総に来るための口実としてヤマナハウスを利用して通っているうちに、その先が見えてくると言います。実際、ヤマナメンバーを経て移住した人や、自分の拠点を手に入れてデュアルライフを楽しんでいる人もいるので、とりあえず通ってみるのもありかもしれません。

─── デュアラーとして、地元の人に対して思うことはありますか?

デュアラー永森さん
しんどかったのは、理解しようとしてもらっていないとき。ちょっとでも理解しようとしたり、顔を出してちょっと興味を持ってくれたりするだけでうれしいですね


─── ネイティブとして、地元の人に対して思うことはありますか?

イティブヤマナ溝口さん
今までと全く同じやり方で、同じルールでやっていても、人は減っていくし、自分たちがやっているような地域活動も維持できないから、もう少し自分たち側も変わらなきゃいけないよね

まとめ

デュアラー、ネイティブ、二つの立場と目線。お互いが興味を持ち合い、少しでも変わっていければ、双方にとってより充実した南房総ライフが送れるのではないでしょうか。

ヤマナハウス

所在地:千葉県南房総市山名1395

公式サイト:https://yamanahouse.site/

HAPON 新宿

所在地:東京都新宿区西新宿7-4-4 武蔵ビル5F
公式サイト:https://hapon.asia/shinjuku/

 

 

 

 この記事を書いたのは…

なべたゆかり
なべたゆかり
熊本生まれ、兵庫育ち。
国内・外を放浪したあと、2011年1月南房総に漂着。
築百年余りの古民家を改修しながら、犬とヤギとの生活を満喫中。
田んぼや畑だけでなく、イベント出店やライター業など、“暮らしから生まれる百の仕事をこなす”立派な百姓を目指して活動中。

◆安房暮らしの日常ブログ
https://awaawalife.com/

◆安房暮らしFB
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